にゃんこちゃんは、お母さんが大好きなんですね。だからずっと、一緒にいたいの。「いいな〜」って思います。安定した母子関係が、まずは何よりも大事ですもの。それに、満足いくまで、べたべたしたら、今度は自然に離れていくはず。
一方、あまりにいつまでもくっついてくる我が子に、「お友達と遊んでほしいなー」、大げさにいうと「社会性を身につけてほしいなー」と思う親心も、とてもわかります。
お友達の輪の中に入っていくのをちょっとためらっている、甘えん坊で、ちょっぴりこわがりな子どもの背中をちょっと押したい時に読むといいのかな・・と思いました。
「こうあってほしい」ということを押し付けるように読むのではなくて、ユーモアの感覚とともに、楽しく上手に読みたい絵本です。