文字のない絵本です。
中表紙をめくると1ページ目でめんどりが自分の羽をむしっています。
その次のページでたまごを産み落としているので、陣痛で苦しんでる姿を現しているのかもしれません。
たまごの中の様子を描くとき背景は黒く、にわとりのほうを描くときの背景は真っ白でした。
全体、すごくリアルな描き方で、たまごの中のひよこが育っていく姿は、大人でもちょっと怖い感じがしました。普通に殻から生まれてくると可愛いのに、この感情は不思議です。
この絵本には最後に解説ものっています。
タイトルだけ見ると、“にわとりが先かたまごが先か”を描きたい作品なのかな?と、思いますが、この解説を読むと、そういうわけでもないことがわかります。
文字がないからこそ、たくさんの情報が描かれている面白い作品です。