タンザニアの昔話ということで手に取りました。
出身地で昔話の収集をしている作者の作品という事で、
独得の空気感を感じます。
絵もアフリカらしいビビットで力強いです。
日照り続きで困った動物たちが、ごちそうの木の実を手に入れようとするストーリー。
賢者のカメに聞きに行くのですが、その方法が妙な呪文のような言葉。
わあ、覚えるのが難しそう、という印象そのまま、
帰途忘れてしまう面々。
結局、最初から志願していたウサギが見事!というのも昔話ならでは。
「びっくりするほどすばらしいもの」という意味のようですが、
何とも不思議な響きが、まさに語りならでは。
めでたしめでたしの着地も心地良いです。