聾学校教諭の細谷佳子先生の「まっさらな心の声」の後書きの中で、土屋義晴さんの言葉の、「みんなの心が眩しくて、涙が出てしまいました。心強く、心美しく、成長してください」に、涙が出ました。
ゴンタとカンタの二人の兄弟にお母さんも差別しているつもりはなくても、きっと耳が不自由なゴンタの方に手をかけてしまっていると思いました。二人共可愛いのに違いないのですが、どうしてもゴンタの方に世話をやいてしまっているのを、カンタとしては寂しいのだと思いました。ゴンタの「今日はごめんな、カンタの学校に行ってしまって・・」と言って、部屋を出て行ってしまったのが、カンタもショックだったと思うけれど私もショックを受けました。カンタがそのことから、お兄ちゃんに近寄り人前でもおにいちゃんと認めれるように振舞っていったのが本当によかったと思いました。孫に兄弟が出来たときにどうしても読んでやりたいと思った絵本なので、手に置きたい絵本です。