妹のトゥルーディーは兄のかけた催眠術にかかったのかかかったふりをしたのか、読む側もオールズバーグの魔術にかかってしまうお話です。
兄に遊んでもらいたいトゥルーディーと、悪戯好きの兄のカルヴィン。
誕生日のプレゼントで友だちと出かけた催眠術師のショーに影響されて、早速妹相手に試してみます。
かけられた催眠術でトゥルーディーは本当に犬になったのだろうか。
そうでなければ、犬の演技を続けたトゥルーディーはすごい役者です。
何度も繰り返し読んでみると、絵の向こうでオールズバーグがにやりと笑っているようです。
カルヴィンの誕生日はとんでもない日になってしまいましたが、読者としては面白味たっぷり。
表紙の絵が犬にはみえないだけに、ここからオールズバーグの魔術が始まっていたようです。