抽象的な絵と短い言葉だけの絵本ですが、赤ちゃんから大人までみんなを引きつけます。擬音だけでその世界が想像できるのです。幼児に読み聞かせると一緒に言葉に出すことも度々あり、言葉のないページでも自分なりのイメージで言葉をつける子もいました。
「しーん」とした世界から、「もこ」と生まれ、それが消えても最後にまた「もこ」と生まれる繰り返しが、またまた楽しみが続くことを暗示させています。これは希望のようにも思えます。
カラフルなグラデーションの色彩も綺麗です。文字と絵が一体になったデザインもいいですね。
何歳でも楽しめる絵本、私のお気に入りの1冊です。