『かあさんのいす』の続編で、つながりとしては『うたいましょう おどりましょう』の前の話になります(あとから読んでしまったけれど)。今度は主人公の少女の誕生日。びんに貯めたお金で、プレゼントを買うことになりますが、どの店に行っても、いざお金を払う時になると「びんを空っぽにしてまでほしいもの」なのかどうか、わからなくなって買うのをやめてしまいます。もちろん、私にはその気持ちがよーくわかりますが、我が家の子供たちは「どうして〜?」と笑っていました。まだお金を稼ぐ難しさやお金の価値がわかっていないの、ダメですね。この3部作のテーマの1つは「お金」だと思います。自分で(家族で)苦労して貯めたお金だからこそ、何を買うか迷う、迷いつつ本当にほしいものを見極める……そういう体験を大切にしてほしいです。