アンパンマンの作者やなせたかしさんの作品だというので読んでみました。とても切なくて胸を打つ物語です。
自分の実の子でもないのに育てた子供に対してそこまで身を尽くすことができるのだろうかと思いました。生みの親より育ての親とは言いますが親の方からも無償の愛を与えられるほど子供への愛情がわいていたのかも知れませんね。
自分さえ良ければ、とか過ちを犯しても謝らないのがポジティブだとか歪んだ道徳観をお持ちの人間に時々出くわして心が疲弊してしまう世知辛い世の中ですが、こんな物語を描ける人がこの世に存在していたことで少しは心洗われる思いです。