家と畑しかない土地で孤独に暮らすジョンじいさん。
ある日、ジョンじいさんは古い布切れにわらを詰めただけの、
頭も無い簡素なかかしを作ります。
鳥を追い払う役目は果たしているものの、物足りないじいさんは、
頭を作ったり、服を着せたり・・・。
無言のかかしと心を通わせるかのような光景です。
そんなある日一人の少年がが迷い込んで・・。
じいさんの静かな孤独感がじんわりと伝わってきます。
少し哲学的な味わいです。
そこに描かれた、不器用でぎこちないけど、少しずつ芽生えた
心の交流を感じ取ってほしいです。