アネモネの伝播と独占欲が産み出した戦争と荒廃、アネモネという花とメッセージ性の強い内容に刺激されました。
アネモネの由来を調べてみると、原生は書かれている通り地中海、意味も風の娘との事、十字軍によって拡がっていってとの記載も見つけたので、本当に戦争と関わりがあったのでしょうか。
花言葉には「愛」という文字があり、幸せに通じそうですが、毒性があるということです。
そんな事を知ってみると、この「アネモネ戦争」は、深みと存在感を増しました。
独占欲では抑えられない花の自然が巻き起こした戦争は、人の心も荒廃させてしまいました。
でも、それではいけないという、人間の知性が立ち上がるところが最大の見所です。
アートブックという世界で、上村さんがこめたメッセージはすごいエネルギーを持っています。