東京の日の出村では、ふきのとうのことを「ふきまんぶく」という。
まんぶく」というのは、まんじゅうのことである。
という田島さんからの説明が冒頭にあるこの絵本。
私も知らなかったことなので、「へぇ〜」と思いながら
読み出しちゃいました。
夏の夜、寝つけないふきちゃんは山へ星を拾いに出かけます。
だけど星のように光っていたのは、たくさんのふきの葉っぱに光る夜露。
とまあ、なんとも幻想的な始まり。
この表現の良さが分かるには、まだ息子は幼かったような気がします。
でも、ぐんぐんとこの世界に入っていきましたね。
ふきちゃんが体験した夏の夜の不思議な出来事。
それから季節が移り変わっても、やっぱずっとその場所が
気になるふきちゃん。
そこでもう一度その場所にいくと・・・
ラストの挿絵が、大人の私には怖いなあと思うのですが、
いがいにも息子はそこがお気に入りです。
好き好みがわかれるお話かもしれませんけど、
生命力の感じる絵本だと思います。