一度読んだときは、何だか地味な絵本だなぁと思いました。
「プッテ」や「アニカ」などのファンタジックなベスコフワールドに比べると、とっても現実的。
ですから、次の日の晩に娘がこの絵本を選んだときは、ちょっと意外でした。
でも何回か繰り返して読むうちに、私もじわじわと好きになってきたのです。
何でもできて優しくて欲のないペーテルおじさん。
そんなおじさんを頼りにしている村の人たち。
そして大好きなペーテルおじさんのために力を合わせる子どもたち。
温かい雰囲気に満ちていて、お金がなくても得られる幸せに気づかせてくれます。
この絵本を好きだと思える娘を、ちょっと嬉しく感じた母でした。