このお話を子どもが二歳のときに読んだ時は、ただただ怖いだけで、しばらく読んでいませんでした。三歳になって、怖いだけでなく、お話のおもしろさもわかるようになったからか、久しぶりに読んだら「もういっかい。もういっかい。」と何度も何度も読むことに。
やっぱり昔話はいいですね。そしてそのよさを引き出しているのが、この本の語り口、そして絵のタッチ。
鬼婆の頭から口がでてくるのには衝撃的。鬼婆の恐ろしいことなんの。こんなのに追いかけられたら大変だなあ。
言葉の表現もおもしろく、ぴたぴたぴたぴたあとからついてきたり、じゃぎじゃぎじゃぎじゃぎ米をといだり、ぴつっぴつっぴつっぴつっとにぎりめしをにぎったり、と読んでいても楽しい表現ばかりです。
いい日本昔話の絵本だと思います。
怖いけれど、もういっかい。と何度も読みたくなる本です。