双子のこぐま《くまや》と《くまふ》はいつも喧嘩ばかり。お母さんは二人の間に線を引いた。「こっちが《くまや》、こっちが《くまふ》」。さてどうなることやら・・・
私が小さかった頃、同じようなことを兄とよくやっていました。喧嘩をするからというよりは単なる場所の取り合いでしたが・・・ それぞれにやりたいことがあり、邪魔をされたくない。そんなことから境界線を作って「出たらダメよ」なーんてやっていたのを、この本を読みながら思い出してしまいました。
この二人は結局、一緒に外へ飛び出し、いつの間にか一緒に遊んでいます。子供の喧嘩っていつもこんな感じですよね。喧嘩して「もう嫌い」「絶対遊ばない」と言った3分後にはもう「これしよう」「あれしよう」と遊び始めるんですから・・・ 仲良くさせよう、なんて無理に考えなくても、勝手に仲良くなってしまうんだ、と実感させられた作品です。