淡々と描かれたシェイカー通りの移り変わりに、人の暮らしと、環境の変化を見つめた作品です。
本当の話でしょうか。
ハーキマー姉妹が所有していた広い農場の土地が、少しずつ売りに出されることになりました。
広い土地に二人だけの生活というのも、元気で農場が営まれていた頃はどうだったのかが気になるところではあるのですが、新しい家が建ち、様々な人が移り住んできます。
そして、今度はその土地に貯水所が建設されるために、人々が立ち去っていきます。
人間模様と土地の姿の変遷を、読者は見つめているだけなのに、しみじみとした気持ちになります。
せっかく建てた家が水に沈んでいきます。
人の暮らしが消えていきます。
見ていて、つらい気持ちになりました。