タイムマシンもタイムトリップも使わず、過去を変える方法とは!?
14歳の少女、那須舞。
彼女の悩みは、自分の名前を英語読みすると「まいなす」になると言う事。
友人たちは彼女を悪気なくあだ名である「まいなす」と呼び、笑顔で応えながら心の中では傷ついていた。
そんな思春期真っ只中の女子中学生の日常の中で、タイムトリップした先輩が出てきたり、死期の近づいた伯父さんが出てきたり、ファンタジーのようなミステリで主人公の心の移り変わりが丁寧に描かれています。
タイトルは「まいなす」だけど、読んだ後はとても前向きになれました。
特に作中に出てくる、タイムマシンもタイムトリップも使わず、過去を変える方法が良かった。
私は、なんとなく気付いてはいたけど、主人公と同世代の子達は気付きにくいかもしれない。
そんな子どもたちにお勧めしたい話。