差別や戦争などの作品をどの時期に息子に手渡していくのか、それはいつも考えることです。
この本は高学年向けの読み聞かせのお薦めリストにもあったことや、新刊で見かけた時から読んでみたいと思っていました。
それにしても、光村教育図書の作品は朝読書の読み聞かせにぴったりそうなラインナップを次々と出版されていて、
さすがに教科書会社だなあと思い読んでいます。
図書館の光村の棚に行けば、高学年向けの本が何かは見つかりそうです。
さて、この作品ですが、息子に読み聞かせをしました。
同じようにな年頃の子どもたちが、朝早くから労働をさせられ、奴隷という制度に縛られて、また自分たちの身を守るためにぬすみ聞きをしなくてはいけないこと。
息子は絵をしっかりと見て、また子どもたちの身に自分を置き変えてじっと聞いていました。
このような時代に奴隷だった子どもたちのことを思うと本当に心が痛みます。
『ローザ』などを読むと、奴隷制度が終わっても差別は長く残ったようですし、
今でもまだあるでしょう。
そのことを考え合わせながら、息子たちが大きくなる頃には、どのような世の中になっているだろう、今よりも良い世の中であってほしいと願わずにはいられませんでした。