マーガレット・ワイズブラウンとレナード・ワイスガードナーという黄金コンビによる1949年の作品です。
日本での初版は2001年なのですが、一番の驚きは訳が内田 也哉子さんだったこと。
だって夫は本木雅弘さん、父は内田裕也さん、母は樹木希林さんなのですから。
訳も見事です。
「The Important Book」=たいせつなこと。
題からして、こころに響きます。
あとがきにあるとおり、この本は誕生から50有余年を経て内田さんに訳される運命にあったのだと思わずにはいられませんでした。
内容は、さまざまな物にとって、たいせつなことをマーガレット・ワイズ・ブラウンらしい珠玉の言葉で語りかけてくるというもの。
どのページも、私と異なった視点で捉えていて、とても新鮮な感覚になります。
そして、ガードナーの絵がその言葉を鮮やかに飾ってくれています。
圧巻は、最終ページ。
「あなたは あなた
・・・・・・・・・
でも あなたに とって
たいせつなのは
あなたが
あなたで
あること」
深い感銘を感じずにはいられませんでした。
6、7歳くらいからとありますが、理解するには小学校高学年くらいからのような気がします。
小学校の卒業祝いとかでも、十分通用すると思いますし、大人の絵本としても秀逸ではないでしょうか?
年初から素晴らしい絵本に出会えました。