ターシャ・テューダーは、アメリカで最も愛されている絵本作家のひとり。
アメリカ人の心を表現する絵と言われていて、クリスマスカードや感謝祭、ホワイトハウスのポスターに使われています。
コルデコット賞オナー賞受賞作家。
園芸家としても知られており、30万坪の土地に住んでいた時のスローライフは日本でも注目され、書籍も沢山残されています。
この作品は1966年の作品ですが、輝くクリスマスツリーを取り巻く子供達を描いた表紙からして、溜息が出るくらい綺麗なもの。
前半は、クリスマスの物語、誌、伝説に、ターシャの絵が添えられて収められています。
大げさに言えば、クリスマスの全てがあると言っても良い位の読みものとなっています。
クリスマスツリーは、ドイツの伝説に基づくものといった知らない話が満載です。
後半は、ターシャの家のクリスマス風景が、描かれています。
「クリスマスは一年で一番の喜びの季節です」との言葉どおり、クリスマスが素晴らしいイベントだということが、ひしひしと伝わってくると思います。
この作品は、読み聞かせするような絵本ではありません。
クリスマス本と言えば良いのでしょうか?
クリスマスの大人へのプレゼントとして、相応しいもの。
ターシャ・テューダーの描くクリスマスの絵は、一見の価値があると思います。