ひょいと入ってしまう不思議な世界。
“空想の世界”で遊ぶことの達人、それが子ども。
その子ども心を捉えて離さない作品です。
学校帰りに変な看板を目にしたのぶこちゃん。
〈きつねのテスト ごじゆうに おはいりください。〉
に、惹きつけられて中へ入り、きつねの出すテストを受けることに・・・。
このきつねさんの言葉使いの丁寧さが、なんかやっと来た受験者を放さない懸命さがあって愉快です。
出題は二者択一のものばかりですが、出題者のきつねさんにとって正解であっても、のぶこちゃんには嬉しくなかったり、ごめんだわ ってなこともあったりで、のぶこちゃんときつねさんとの喜びの温度差がとにかく笑わせてれます。
ラストは、どっち?と少々ドキドキしますが、のぶこちゃんと一緒に明日もこのテストを受けてみたくなりました。