けんかしたため保育園の押入れに入れられた二人の冒険のお話。
評価が高くずっと気になっていたのですが、話が長い、表紙・挿絵が暗くてかわいくない、子どもが飽きそう、つまらなそう…と思いなかなか手にしませんでした。娘が年長さんになり、春休みで家にいて時間もあったので、そろそろ長い話も大丈夫か試してみることにしようと思って、読んで見ることにしました。
普段、絵本を読んでいると、絵が気になってまだ読み終わっていないのに次のページをめくろうとする娘のことだから、こんなに字の多い本はだめかな?絵がほとんど白黒だからすぐあきるだろうな、という私の心配は見事に裏切られました。このお話は長いので読むのに20分はかかるのですが、その間娘は一度もページをめくりませんでした。真剣に話に聞き入っていました。保育園が舞台ということ、押入れという場所が実感はないけど(我が家が洋風なため)、恐ろしげだということ、物語の2人の気持ちに同感できたこと、怖いもの・冒険ものということが、こんなにもひきつけたのだと思います。
親の私が読んでもとても面白かったです。読むながら、続きが早く知りたいと思った絵本は初めてです。(絵本は大体結末がわかりますよね?)子どもも大人も話の中にぐいぐい引き込まれます。読み終わったすぐ後にもう一度読みました。
字が多いので小学校入学直前か小学生から用だと思っていましたが、年長さんならお話に引き込まれること間違いなしだと思います。気になっているならぜひ読んで見てください。後悔しませんよ。