タンゲくんは、本当に猫らしい猫だなぁ、と読んでいて思いました。実家で飼っていた猫も、昼間はいつも家にいなくて、ご飯だけ食べてはまた出かけ、夜遅くになって眠りに帰ってくる‥という猫でした。そういえば、いつも餌をもらう父にしか懐いていなかったな‥‥。
タンゲくんも片方の目に傷があったり、どこかで怪我をして帰ってきたり、その行動はかなり謎めいています。でも、だからこそいろいろ想像してしまうんですよね。この絵本に出てくる女の子の想像力もなかなかのものです。
絵は決して可愛いとはいえないのですが、見れば見るほど味のある絵で、タンゲくんの雰囲気とか性格にすごくよく合っていると思いました。
猫好きさんも、そうでない人も、ぜひ一度読んでみて下さい♪