幼い頃、ぬいぐるみのひとつやふたつは必ず身のまわりにあったという人は、少なくないでしょう。女の子だったら、片時も離さずいつも一緒で、色も薄汚れてクタクタになってしまったぬいぐるみを持っていたり、男の子だったら、ひっぱったりけったりと乱暴に扱いすぎて縫い目がほどけてしまったぬいぐるみが家の中にころがっていたりとか・・・。
少し大きくなった子供たちにその頃のことを思い出しながら読んでもらうのもいいし、また、今まさにそんなぬいぐるみを持っている子供たちに読んであげたとしたら、どんな反応を示すのでしょうか?
相手の気持ちを思いやる心、ものを大切にする気持ちなどもこの絵本から読み取れるのではないかと思います。