お正月から1月15日にかけての話なので、今頃に読むとちょうどよさそうな絵本だと思います。
どんどやき、子どもの頃に似たようなことをした記憶がよみがえってきました。
野焼きの禁止などで、こういう風物も消えてきてはいるんでしょうね。
お正月のお札や書き初めなどを燃やします。
話はそれだけでなく、ふうこがきたかぜこぞうのさぶろうと話をする場面は、ファンタジックです。
空想と現実が入り混じったような作品で、宮澤賢治作品を彷彿とさせます。
雪とどんどやきで燃やされる火のコントラストが美しかったです。
赤羽末吉さんだけに躍動感を感じる絵でした。
昭和の香りのする絵本で、今時はこういう本はあまり受けがよくないのかもしれませんが、
消えて行く風物もありますが、季節の行事を大切に子どもたちに伝えていきたいと思いました。