音楽が大好きな人達の国がありました。
ところがそこへ、悪魔がやってきて楽器を奪ってしまいます。
困ったみんなは考えて工夫して、自分たちで楽器を作ったり、
動物や虫を呼んできて音を楽しみます。
しかしそれらすべて奪われてしまい…?!
最初の見開きのお祭り騒ぎのような賑やかな光景に
一気に物語へ吸い込まれました。
とにかく場面ごとに出てくる人物や道具が多いこと!
それらがきちんと表情があって、
個性を出して描かれているので何度読んでいてもあきません。
失ったことを嘆いたり悪魔を憎むのではなく、
みんなでどうしたらいいのか考え、
希望を失わない人々の姿が印象的です。
「音楽は人から奪えない。」
まさにこの絵本はこの言葉を(私の非常に好きな映画作品にも
出てくる言葉です)伝えていてくれているように感じました。
お祭りが好きな息子は夢中で最後まで聞いていました。
ただ、他の方は歌の部分をどんな節でうたっているのかしら?
(我が家は強引に「フニクリフニクラ」です…)気になります。
それぞれの歌があるのも面白いかもしれませんね。
歌が続くので、読むほうは結構大変ですが、
親子で楽しみながら読んでいます。