公文出版の山岡ひかるのおいしい絵本シリーズの1冊。
『いろいろたまご』『いろいろじゃがいも』『いろいろごはん』があります。
作者の山岡ひかるさんは、あの有名な四日市市の子供の本の専門店メリーゴーランド主催の絵本塾出身とのこと。
他の作品は、食材が主人公。
程よく擬人化された食材達の仕草と表情が、とても可愛らしく、子供の心を掴んだ作品でした。
今回は、食材が主人公ではなく、サンドイッチ屋さんが舞台。
そこに、ぼくを始め、動物達もサンドイッチを注文に来るというストーリーです。
サンドイッチの食材は、とても色鮮やかなもので、小さいお子さんでもしっかりと認識できるものです。
幼児向けの絵本は、やはり、これくらいしっかりとした輪郭の絵が望まれると思います。
とても美味しそうなサンドイッチが出来上がるのですが、これだけ趣が違うと、一寸違和感を覚えてしまいました。
おいしい絵本シリーズの範疇ではあると思うのですが、統一感のあるシリーズを期待している方には、肩透かしの作品でしょう。
他の擬人化された食材の作品が良かっただけに、一寸がっかりしました。
それでも、単一の作品としては、食育に役立つ綺麗な絵の作品として、オススメします。