何と言っても絵がいい! 子どもの目線で描かれている。犬たちの表情が豊かで暖かく、性格の良さが現れているようだ。その反面どら猫クローの迫力あるパワーにわが孫たちは大喜びだ。そして各ページの端にチラッと描かれている犬たちの尻尾や鼻先、さらに小さなクモさえも見逃さない。ページをめくる度に指差して大騒ぎだ! 子どもの心理を知り尽くしていると思われる作者の演出は憎いと思う。
最後は子どもの安堵感を持って終わる。3シリーズあるがいずれも「往きて戻りし物語」が基本となっている。
子どもの感覚は外国も日本も共通であると感じる良書。