作者は室井滋さん。県人の方なので、この絵本の宣伝は多く見たけど、手にとって読むのは今回が初めてでした。
予想以上に素敵な絵本。「しげる」という女性にしてはちょっと変わった名前についてのエピソードが描かれていました。
私も、自分の名前があまり好きではなくて、可愛い響きの名前の子が羨ましかった・・・そんな子ども時代を思い出させてくれました。
男の子に間違われたり、からかわれたり、色々あったけど、やっぱり自分の名前が一番好き・・・そこには、芸名には無い、ご両親の愛情がたっぷり込められた思いが詰まっているから。
お話は勿論、長谷川さんの挿絵もピッタリ合ってて良かったです。
しげちゃんの歩く田んぼ道は、故郷滑川の風景でしょうか。
炊飯器やちゃぶ台、オロナインの看板など、昭和の香りのする挿絵も味があって素敵でした。