始めの一文だけで、あとは一切お話が書かれていません。
お風呂の情景だけがひたすら描かれています。
どの絵もじっくり見てみるとそれぞれドラマがあるようで、惹きこまれていきます。
銭湯の中で繰り広げられるやりとりや、カラフルな看板など、いかにも昭和なかんじがプンプンで20代(ギリギリ)の私も何だか懐かしい気持ちになりました。
今はすっかりスーパー銭湯世代の娘達ですが、次行くのがまた楽しみになりました。
この絵本は初めは娘と文字を読みただ絵を見て行っただけ、次に私が「この人なんていってるんだろうね」なんて問いかけながら読み、以降は「ママ、このお父さんの声やって。私はあっちゃんの役するから。」なんて役を決めてセリフを自分達で作ったりしながら楽しみました。
すっかり夜になって帰っていくあっちゃんたちは、お家についたら夜ゴハンなに食べるんだろうね、なんて話でいつも読み終えます。
家族の温かさがにじみでていて、想像力がとても豊かになりそうな温かい絵本です。