工藤ノリコさんの絵本としては、これが初めての作品なんですね。
そう言われれば、輪郭をえがく線にやや揺れがあったりして、初々しさが見られます。でも、動物たちの楽しそうな表情や、発想のおもしろさは、このころから見られる特徴ですね。
コバンザメのことを知ってか知らずか、こどもたちは読みながらいっしょにツアーを楽しんでるようでした。海の生き物と、陸の生き物が交流しているなんて、すばらしいですよね。できれば、人間たちも仲間に入れてほしいなあって思いました。
それから、最後にペンギンさんたちが登場しますが、ペンギンさんたちがツアーにどのようにかかわっていくのかが気になるところです。続編はなさそうだけど、表4の部分にでもその様子が描かれていれば、最高でしたね。