訳は谷川俊一郎さんです。
「秘密の友達」は、自分だけ見える空想の友達。本当はいないのかもしれないけれど、本人にとっては、本当にいるんです。そんな友達のことを描いた作品です。
今回のような絵本を読ませてもらうと、つくづく思うのですが、ジョン・バーニンガムという人は、ついうっかり見過ごしてしまいそうな日常の些細なことを、とても上手に拾い上げて、形にしてくれる絵本作家のひとりなのではないでしょうか?
(それから、うさぎが好きなんだなぁ。ということも!よく出てきますよね?作品の中にうさぎさん)
この絵本の中で、私が気に入っているシーンは、主人公の女の子が怖い夢を見た時、アルド(秘密の友達・うさぎ)が、いすに座って本を読んであげているところです。
アルドの眠そうな、半開きの瞳がいい感じでした。