地味なタイトルと挿絵・・・最初は「あまり面白くなさそう」と言っていたわが子ですが、読み始めると面白かったらしく、ラストまで夢中で話に集中してました。
童話のわりには文字も小さく言葉遣いもちょっと難しいのですが、変に子供受けを狙っていないところがお話に厚みをもたせます。
地味にみえた絵も、熊の皮をかぶった主人公の変わりゆく様子がよく伝わってきます。
戦争のない世界の兵隊のいる場所がないという冒頭シーン、信仰の自由を奪われた主人公が他人に自分の祈りをお願いする様子など、大人が読んでも読みごたえがあります。
かと思えば視点を変えると「美女と野獣」のごときプリンセス系ストーリーにも見えたりするわけで、女の子にも楽しめちゃいます。
小学校低学年くらいの子の読み聞かせにお勧めです。