真っ白な雪の上で、はしゃぎまわるブルンミとアンニパンニ。
ふたりの動きが生き生きとしていて、
雪の日の高揚感が伝わってくるようです。
出来上がった雪だるまと一緒にいたいと、駄々をこねるブルンミ。
べそをかくブルンミを乗せたそりを、家のほうへひっぱってゆくアンニパンニ。その表情を見て、喧嘩しちゃうかな?とハラハラしましたが・・・。
ブルンミは、「ごめんね」とアンニパンニに謝った上で
「ぼく ゆきだるまが だいすきになったんだ!
ひとりぼっちになんてできないよ!」と、素直な思いを伝えるのです。
それを聞いて、アンニパンニは・・・。
ああ、良かった。
やっぱりこの巻も、とても温かくて、優しい物語です。
雪の季節にはまだ早いですが、
真っ白な景色が恋しく、懐かしくなるような一冊です。