クリスマス近い時期に読むと味わいが深まる気がします。
さすが『童話屋』さんが出版している作品だな〜と、思いました。
まず、テッド・ランドさんの絵が素晴らしいです!中表紙の鳥の絵なんて、芸術的です。(これはなんという名前の鳥なんでしょうか?)
主人公の「わたし」はいい年のおじいちゃんだし、ある意味もう一つの主人公は「バルサムモミ」のモミの木ですが、
1ページ1ページにその地域に住む人たちの生活の様子が丁寧に描かれていて、読み応えがあります。
「わたし」の想いや思考には大人ならではの動きが見え隠れしますので、あまり小さいお子さんだと、物語の内容を理解することは難しいと思いますが、「わたし」の家に飼われている犬や馬、猫たち、それに孫と思える年頃の子どもたちや山の風景など、
絵を見て楽しめる部分が多くあります。
高学年くらいのお子さんから中高生、大人たちに読んでもらいたい1冊です。