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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

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なみ@えほん

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なみ@えほんさんの声

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自信を持っておすすめしたい いじわるな兵隊さんへのレッスン  投稿日:2016/03/22
ルイージといじわるなへいたいさん
ルイージといじわるなへいたいさん 作・絵: ルイス・スロボドキン
訳: こみや ゆう

出版社: 徳間書店
 ルイージは、毎週、国境を越えてバイオリンを習いに行きます。バスで国境を超える、それも日常的に、というのは、日本人にはなじみのないことで、驚きました。ほんとに こんなことがあるのかな?

 国境を超える際に、警備の兵隊さんによる見回りがあるのですが、権威を笠に着たいじわるな兵隊さんがでてきます。なんて嫌なヤツでしょう。そのいじわるな兵隊さんをバイオリンの先生が、知恵と工夫を凝らしたレッスン?で懲らしめてくれるのです。おまけに そのおかげで、バスに乗っていた密輸人が発覚します!

 毎週、お弁当のサンドイッチやデザートのケーキをぐちゃぐちゃにされて、被害を被っていたルイージと タリアティーニ先生、そして、同じく嫌な気持ちで そのことを見ていた読者の私たちは痛快な気分に!

 子どもたちが、絵本から字の多いおはなしに、読むものが変わっていく時、こんな楽しい幼年童話にたくさん出会ってほしいなと思います。
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自信を持っておすすめしたい キツネの意味は?  投稿日:2016/03/21
ジェーンとキツネとわたし
ジェーンとキツネとわたし 文: ファニー・ブリット
絵: イザベル・アルスノー
訳: 河野 万里子

出版社: 西村書店
 学校で仲間外れにされ、悪意ある視線や悪口にずっとさらされているエレーヌは5年生の女の子。学校に居場所はなく、心はとても傷ついています。そんな彼女を唯一救ってくれるのは、今読んでいる本『ジェーン・エア』。本の世界にいる時だけ、エレーヌの心は穏やかなのです。

 そんなエレーヌですが、嫌々参加した学校の合宿がきっかけで友達ができます。それまでモノトーンで描かれていた彼女の世界は、色づいていきます。そして、悲しげな顔は笑顔に変わり、丸まっていた背中はピンと伸びていきます。

 自信を持ち始めると、エレーヌは、人の悪口に自分自身が染まってしまっていたこと、気にしなければ悪口は悪口でなくなっていくということに、気がついていきました。下校時、いじめっ子と、バイバイと手を振り合う場面は大変印象的です。

 思春期の女の子の気持ちやその変化が、コマ割りの絵で、読み手の心に迫るように描かれています。仲間外れにされている場面では心が痛くなりますが、同時に描かれている『ジェーン・エア』の揺るぎない物語世界の存在には、エレーヌと一緒にほっとする思いでした。

 合宿でエレーヌはキツネと遭遇します。タイトルにも上げられ、表紙の絵にもあり、かつ最後のページでも印象深く描かれているので、この本では、このキツネが大きな意味を持っていると思うのですが、このキツネに託した作者の思いがよくわかりません。自分から他者に心を開いた、第一歩ということかな?実は、読後、少し もやもやとしています。でも、人間関係に悩みを持っている思春期の女の子に「読んでみて」と薦めてみたい本です。
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自信を持っておすすめしたい クリムトの絵が、見たくなる。  投稿日:2016/03/16
クリムトと猫
クリムトと猫 文: ベレニーチェ・カパッティ
絵: オクタヴィア・モナコ
訳: 森田 義之

出版社: 西村書店
 クリムトの絵をイメージさせる 装飾的な独特の画風や、色(金色)からなる絵本。個性あふれる芸術的な絵によって、クリムトの人となりや絵を描く様子、絵への向かい方が描かれています。語り手は、クリムトのお気に入りだった猫。彼が、クリムトの世界へ誘ってくれます。

 この絵本を読むと、クリムトの絵が見たくなります。巻末にいくつかの絵の写真があるのが嬉しいです。でも、もちろん これだけでは、物足りません。多くの読者は、次は、画集へ手をのばすでしょう。そして、可能なら美術館へ足を向けるかも?

 クリムトファンだけでなく、絵画に興味のある すべての人におすすめしたい絵本です。
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なかなかよいと思う おちゃめな てるてるぼうず  投稿日:2016/03/16
あめのひ くろくま
あめのひ くろくま 作・絵: たかい よしかず
出版社: くもん出版
 雨の日。くろくまくんと てるてるぼうずの可愛いお話です。

 お茶目で元気な てるてるぼうず。次々と思わぬ動きをして驚かされますが、とにかく可愛い〜♪雨の日も悪くないなーと思わせてくれます。紫色が素敵な絵本です。
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なかなかよいと思う 探すのが 楽しい^^  投稿日:2016/03/16
ともだち くろくま
ともだち くろくま 作・絵: たかい よしかず
出版社: くもん出版
 朝、まっさらな一日が始まります。さぁ、なにしようかな?

 くろくまくんに、黄色いくまのお友達ができます。きいくまくんといいます。木の上に住んでいるんだって。ツリーハウスですよぉ。いいなぁ〜。ふたりが、出会って ぱっと友達になり、ずんずんと進んでいく子どもらしさ、ちょっと うらましい。

 同じ色のところに交じってしまうと、なんでも紛れて見つかりにくくなりますよね。この絵本では、くろくまくんも きいくまくんも、ちょうちょも紛れてしまいます。みんなを探すのが楽しい絵本です^^
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自信を持っておすすめしたい 上質の映画のよう・・・  投稿日:2016/03/16
おてがみです−あるゆうびんやさんのおはなし
おてがみです−あるゆうびんやさんのおはなし 作・絵: ガブリエル・バンサン
訳: もり ひさし

出版社: BL出版
 読み終えた時、丁寧に作られた、上質で静かな映画を見終わったような感じがしました。

 年を重ねた郵便屋さんが、「ちいさなゆうびんやさん」と呼ばれていた時のことを、回想し、語ってくれます。

 朝10時に出発し、夜7時まで、ずっと田園風景の中、また街の中を歩いて手紙を届けてまわるのです。あてがあっても無くても、みんなはお手紙を待っています。(子どもたちは、郵便屋さんからもらうキャンディやチョコを!)そして、郵便屋さんが街を通ることが唯一の気晴らしになる日もあるなんて、なんて静かな日常でしょうか。

 みんな郵便屋さんに、とても親切です。ご飯や、飲み物をふるまってくれます。乗り物にも乗せてくれます。郵便屋さんは雨の日も風の日も、お手紙を届けてくれる大切な人なのです。

 効率とは無縁の、今とはかけ離れた時代の話ですが、読んで、心安らぐ気持ちがしました。そこには、人と人との ふれあいがあるからだと思います。

 画家は、一歩引いたところから郵便屋さんの姿をとらえ、デッザンしています。郵便屋さんの姿は景色の中の一部のようです。淡い色の静かな絵ですが、人々の暮らしや、郵便屋さんの仕事ぶりを雄弁に物語っています。
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なかなかよいと思う くろくまくん 効果  投稿日:2016/03/14
えんそく くろくま
えんそく くろくま 作: たかい よしかず
出版社: くもん出版
 遠足に行く くろくまくん。リュックサックやお弁当箱が可愛いです。こういうグッズが、遠足のわくわく感をより高めてくれますネ♪

 くろくまくんたち、自然の中で五感を研ぎ澄ませてみると、いろんな出会いがありました。何かな?とあてっこが楽しい場面です。そして、今度、お散歩に行く時にでも、子どもさんと一緒に 耳を澄ませてみるのも良いですね^^

 それから、絵本の細かいところに注目すると、発見がありました。ししの子どもが連れて歩いている青虫の食欲旺盛さとか、帰ってきたくろくまくんのリュックにくっついている虫が、前のページにも登場しているとか。

 あてっこしたり、可愛い絵をじっくり見たり、指さししたり おしゃべりしたりして、楽しめる絵本です。そして、くろくまくんの顔をみていると、なんだか、こちらも にこやかな気持ちになれるのが良いなと思いました。
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自信を持っておすすめしたい ページを めくると・・・  投稿日:2016/03/13
とんでもない おいかけっこ
とんでもない おいかけっこ 作・絵: クレメント・ハード
訳: 江國 香織

出版社: BL出版
 犬をつれた紳士と、猫をつれたご婦人が街角で出会います。そこから、犬と猫の追いかけっこの はじまり!

 2匹は まわりの迷惑などお構いなし。あっちもこっちも ひっかきまわしながら、どんどん走っていきます。

 初めて読んだとき、さーっとページをめくって最後に行きつき、「えっ、それで?」と思いましたが、何度か読み返していくと、ページをめくることによって、時間が経過し、場が変わっていくという絵本の特性がすごく活かされた絵本だなと思いました。二匹が走っていく、流れと勢いが感じられます。前ページと次のページの場が、つながっているのも特徴的です。

 70年以上も前の作品なので、クラシックな感じがあります。あざやかなピンク、青、黄、オレンジ等の色が使われていますが、ところどころ黒がまざることで、シックな画面になっています。
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自信を持っておすすめしたい しなやかな 想像力  投稿日:2016/03/13
しまうまのさんぽ
しまうまのさんぽ 作・絵: U.G.サトー
出版社: 福音館書店
 しまうまの兄妹が、一緒におさんぽ。仲がいいですね。

 あれれ?歩いていくうちに、しましまが・・・。しまうまたちが考えたり、思ったりしたことが、しましまに表れる!?

 その変化が、もとのしましまに うまく とけこんでいたり、とっても奇抜であったりします。頭が固い私は、ぺージをめくるごとに、自分には到底できない発想をされるサトーさんに脱帽です。

 しまうまの模様という制約の中で、自在に、しなやかに想像することの面白さを感じた絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい いつもと違う 「火の用心」に  投稿日:2016/03/13
妖怪用心 火の用心 九十九さんちのかぞえうた
妖怪用心 火の用心 九十九さんちのかぞえうた 作: 富安 陽子
絵: 山村 浩二

出版社: 理論社
 同じ登場人物(妖怪)で、絵本と読み物の両方が出版されるとは、面白い試みだと思いました。(絵本は数え歌で、読み物はおはなしですが)。きっと、それだけ 人気があるということなのでしょうね。

 普通ではありえない妖怪の世界を背景に、子ども二人が、拍子木を鳴らしながら、淡々と数え歌を 歌って歩いていく様子が面白いです。毎年、年末に町内会で、「火の用心〜!」と拍子木を鳴らしながら、町内を回るのですが、子どもたちの中で、この数え歌が流行れば、今年の年末は、いつもと違う「火の用心〜」になるんじゃないかな?そうなったら面白いなぁ〜。

 私は「妖怪一家 九十九さん」シリーズを知らなかったので、そちらも読んでみました。お話を知っている方が、絵本を楽しめると思います。絵本を気に入った子どもさんで、お話の方も楽しめる年齢の子どもさんには、ぜひ、読み物の方も併せて読んでほしいなと思いました。
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