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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

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おるがん

ママ・40代・愛知県

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おるがんさんの声

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なかなかよいと思う だんごがころころ  投稿日:2012/01/28
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(31) ねずみじょうど
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(31) ねずみじょうど 文: 岩瀬 成子
絵: 田島 征三

出版社: フェリシモ出版
ねずみじょうどのおはなしは、おじいさんがおにぎりを穴に落として、穴に入っていくとネズミがご馳走をしてくれるというものは知っていますが、この絵本ではおばあさんが、おだんごを穴に落とします。

田島さんの独特の絵は遊び心がたっぷりですが、昔話の力強さがなく残念です。

隣のおばあさんは、まねをして死んでしまいます。
人を妬んだり、恨んだりすると昔話ではこっぴどくやられてしまいます。
また、だれかのまねをするのもだめですね。
知的財産の侵害と言うことでしょうか。
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なかなかよいと思う かわいい子鬼  投稿日:2012/01/28
おにはそと
おにはそと 作・絵: せな けいこ
出版社: 金の星社
二月におはなし会があるので、節分の絵本を探していました。

せなさんの絵本は子どもたちに人気があります。
子どもは鬼の世界でも、物怖じせず周りに溶け込むのですね。
子どもが捕まったと勘違いした大人の鬼たちが、取り返しに来ますが、豆よけに作ったよろいがロボットのようです。

伝統的な行事を扱っているのに、こんなところが現代っぽいところが、せな作品の面白いところです。

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ふつうだと思う 期待したのに  投稿日:2012/01/19
きつねやまのよめいり
きつねやまのよめいり 作: わかやま けん
出版社: こぐま社
わかやまけんさんの「こぐまちゃん」シリーズが大好きで、この絵本を見つけた時はわくわくしました。

40年以上も前の作品で、ちょうど日本が高度成長期だった頃です。
どんどん環境破壊が進んでいくようすが、きつねの目線で描かれています。
ほんわかとした絵とは裏腹でショッキングなラストです。

昔話のように、悪いモノが残酷な死に方をするのは、納得できるのですが、何も悪くないきつねを死なせる必要があったのかなと思います。

その前のお話で、人間のしている事は充分伝わると思います。
ショックのあまり、本当に伝えたいことが伝わらないと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 疑似体験をしてもらいたい  投稿日:2012/01/06
岩波少年文庫 小さい牛追い
岩波少年文庫 小さい牛追い 作: マリー・ハムズン
訳: 石井 桃子

出版社: 岩波書店
ノールウェイの有名な作家が60年以上前に書いた物語です。
作者の子どもたちがモデルだそうです。
ノールウェイの農家が今でもこのような生活をしていないだろうし、まして日本の現代の子どもたちには想像もつかない生活です。

女の子と男の子が2人ずつの4人の兄弟が、いきいきと描かれています。
第一部は農場での生活が丁寧に書かれていて、何気ない毎日とどこにでもあるような兄弟の関係とそれぞれの子どもの性格が書かれています。

第二部は、山の牧場へ家族で移り、村中から牛ややぎを預けられ世話をします。
こちらは、どきどきするような出来事の連続です。
ここから物語が始まれば楽しく読めるかもしれませんが、子どもたちの性格や関係が丁寧に書かれているからこそ楽しめるのです。

最初は根気が居ると思いますが、このような物語を読んで、一緒に冒険し成長してもらいたいと思います。

両親を助け、水汲みや薪割り、牛追いをするのが10歳と8歳の男の子です。
読んでいると本当にそんな幼い子ができるのだろうかと思ってしまいます。
両親も子どもたちを信頼して任せます。
失敗しても叱ったりしません。

子どもたちは自分がどんなに役に立っているか実感していきいきと仕事をしています。
「人は、たのしいことも、つらいことも、あるがままにうけ入れなければならないのです」10歳の男の子がそう自分に言い聞かせています。

でも、子どもらしいところもたくさんありました。
8歳の男の子が書いた手紙はとてもつたないものです。
今の日本の8歳の子はもっとしっかりと書きます。
しかし、この物語の男の子たちはとても勇敢です。生きる力に満ち溢れています。

男の子たちが牛追いでもらったお駄賃の使い道に泣かされました。
妹たちやお世話になった人へ贈り物をし、お母さんにも欲しいものをなんでも買ってあげるといいます。
お母さんは涙を流します。
しばらく前に息子が、初めてもらったお給料でプレゼントを買うからねと言ってくれたことを思い出しました。
その言葉だけで嬉しいお母さんの気持ちがよくわかりました。
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自信を持っておすすめしたい 夢が叶いそう  投稿日:2012/01/04
こちらゆかいな窓ふき会社
こちらゆかいな窓ふき会社 作: ロアルド・ダール
絵: クェンティン・ブレイク
訳: 清水 奈緒子

出版社: 評論社
ビリーの気になるお菓子屋さんだった空き家が、窓拭き会社になっていました。
そこに張り紙があって、「はしご不要窓拭き会社」と書いてあります。
ビリーがどういう意味なのか考えていると、高い窓からきりんが顔を出しました。他にさるとペリカンがいます。
どんなに高い窓でも、きりんの頭にさるが乗って、きりんの首がどんどん伸びて拭けるのです。
ペリカンは、口に水をいれて窓わくに止まり、バケツの役目をします。
それぞれに個性をいかした役目があるところがいいです。

初めてのお客さまの公爵との出会いで、みんなの願いが叶うのです。
読み終わってスカッとします。
短いお話なので、本が苦手でも読めます。
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自信を持っておすすめしたい 逆境に耐えて  投稿日:2012/01/04
おばけ桃が行く
おばけ桃が行く 作: ロアルド・ダール
絵: クェンティン・ブレイク
訳: 柳瀬尚紀

出版社: 評論社
作者ダールは寄宿学校に入っていたそうで、規則の厳しい生活がきっと窮屈だったのでしょう。
主人公のジェームズ君は、両親を亡くして叔母二人にひきとられ、虐げられた生活をします。
他の作品にも、厳しい親戚に預けられ、辛い生活をしている登場人物が出てきます。

その虐げられた気持ちは強い心を育てます。
ジェームズ君がそんなひどい生活から抜け出し、巨大な巨大な桃にのって、昆虫のなかまと一緒にとんでもない旅に出ます。

さまざまなピンチがありますが、ジェームズ君の機転で乗り切るのです。
読み始めると止まらなくなるジェットコースターのようなおはなしです。
ちょっと本が苦手な子どもたちでも楽しく読めると思います。
4年生くらいからこのユーモアが分かると思います。
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自信を持っておすすめしたい 祖父の金言  投稿日:2011/12/28
ナゲキバト
ナゲキバト 作: ラリー・バークダル
訳: 片岡 しのぶ

出版社: あすなろ書房
ナゲキバトとは、悲しげな鳴き声が名前の由来だそうです。

9歳で両親を亡くした男の子ハニバルは、父方の祖父に引き取られます。
こんな祖父がそばにいてくれたら、きっと亡くなった両親も安心して任せられたでしょう。

ハニバルは祖父ポップからたくさんのことを学びます。
ポップの言葉が私の胸にも深く深く入ってきました。

「愛は飢えた魂の食べ物だ。だから、みんなほしくて必死になるんだ」
ハニバルの唯一の友だちチャーリーは、とんでもない父親と住んでいて、その父親からの愛情が欲しいために、父親の言いなりになっています。そんなチャーリーのことをポップはこう言います。

「願いどおりにならなかったといって、神がいないということにはならない。だれの祈りも叶えてくれるなら、この人生にはたいして意味がなくなる。祈るなら、苦しいことの意味を理解するのを助けてほしいと祈るべきだ」
ハニバルが自分の不注意で、子牛を死なせかけてしまい、神さまが助けてくれないなら、二度と神様を信じないと言ったときにポップが言います。

「嘘を言うことでその嘘に命をやる。それを生かしておくためにまた別の嘘を言うはめになる。」
ハニバルが嘘をついたことを見破って、ポップはこう言います。

「返さないくらいの恩にできることと言ったら、いつまでもそれを忘れないで、まえよりましな人間になろうと努力することだけだ」
ポップがある兄弟と父親の話を聞かせて言ったことです。

まだまだ、ポップの金言が詰まっています。

ポップの言葉が心に沁みるのか分かりました。
想像を絶する悲しく残酷な経験をしていたからなのです。
ハニバルが大人になっても、ポップの言葉一つ一つがハニバルを支えてくれていて、心からよかったと思います。

ぜひ多くの子どもたちに読んでもらいたい本です。
これから大人になる前に知っていればきっと役に立ちます。

こんなに素晴らしい本に出会えて幸せです。
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なかなかよいと思う 素敵なお父さん  投稿日:2011/12/14
カラス笛を吹いた日
カラス笛を吹いた日 作: ロイス・ローリー
絵: バグラム・イバトゥーリン
訳: 島 式子 島 玲子

出版社: BL出版
図書館で表紙の絵にひかれて借りました。

作者とお父さんとの思い出の一日をそのまま切り取って絵本にしてあるので、すっと心にしみ込んできます。
長い間、戦争に行って帰って来たお父さんとの関係に緊張を持っている娘(作者)の気持ちを敏感に感じているお父さん。
娘の緊張をほぐすように、娘の望んでいる対応を大袈裟ではなく、さりげなくやってくれます。

畑を荒らすカラスにさえ、家族があり命があるのだと、退治をすることに心を痛める娘。
ハンターと言う言葉におびえる娘。
お父さんの持っている銃に、恐ろしい戦争を感じている娘。
その娘の前で、銃を使わなかったお父さんの愛情がじわじわと心にしみます。

小学生では難しい絵本だと思います。
カラス笛の用途の説明があったらよかったです。
大人が読み聞かせをするより、中学以上の子どもたちに自分でゆっくりと読んでもらいたいです。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 息もつけない展開  投稿日:2011/12/14
天のかみさま金んつなください
天のかみさま金んつなください 作: 津谷タズ子
絵: 梶山 俊夫

出版社: 福音館書店
これぞ昔話といったかんじで、色々な要素が満載で、読み終わったらおなか一杯という感じです。

三人兄弟の絆や、親子の愛情にあふれていて、それはどんな化け物(災害)にも負けない強さがありますね。
やまんばは東北の厳しい自然のたとえでもあると思います。

こんな元気の出る絵本を、子どもたちに読んでもらいたいですね。
ストーリーテリングで語ってもよさそうです。

絵と東北なまりの文章が、本当にぴったりだと思いました。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 芸術に国境はない  投稿日:2011/12/06
あたらしいともだち
あたらしいともだち 作・絵: トミー・アンゲラー
訳: 若松 宣子

出版社: あすなろ書房
アンゲラーの絵の面白さがつまっています。
子どもはこの絵の雰囲気が好きだと思います。
大人はいろいろな思いを感じてしまいますね。

ラフィは両親と引越しをしますが、友だちがいないので、得意な大工仕事をしたり、自分で友だち(ロボット?人形?)を作ります。
隣の女の子がそれを見て、ラフィの友だちに服を縫ってくれます。

二家族は一緒に海辺であそんでいるのですが、空はどんよりとしていて、まわりも不気味な雰囲気が漂っています。
楽しそうに過ごしていても、周りから差別を受けていることを表しているのかなと思いました。

最後の絵は優しい穏やかな雰囲気がして、やっと二人に本当の幸せがきたと感じました。

人種だけでなく、個性を尊重することが伝わる絵本です。
参考になりました。 0人

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