せっかく購入した本を途中で投げ出すのはもったいないので、作戦変更をすることにしました。今度は英文を聞くときに1文ごとCDを止めてみました。そして、その1つの文の中で聞き取れた英単語を互いに出し合ってみるのです。例えば、「オールドブック(old book)って聞こえた」と息子が言えば、私が「オールドは古いという意味で、ブックの意味は知っているよね」と受けます。それを聞いて息子が「そっか、古本だ!」。息子が「カムバック、ネクストウィーク(come back next week)って聞こえるよ。ネクストは次という意味で、バックは車を後ろに運転するみたいな・・・」というのを聞いて、私が「そうそう、翌週だね。カムバックは戻ってくる」と答える、このような調子です。そして聞き取れた単語から文の意味を推測してみます。1つの話が終わったところでCDの和訳を聞いて、自分たちの推測した意味が合っているかを確認してみました。
クイズ感覚のやり方が気に入ったのか、息子の発言が多くなり、どんどんとテンションが上がっていきました。私自身も事前に単語をチェックしたり、息子に説明しようと気負ったりすることなく、よく分からない部分は「こんなふうな意味じゃないのかな?」といった具合に気楽に楽しめるようになりました。少々邪道かもしれませんが、結果的にはこのやり方が私たち親子には向いていたようです。