新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

ロングセラー
どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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はしの

パパ・40代・神奈川県、男15歳 女13歳

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自己紹介
高校1年生の男の子と中学2年生の女の子の父親です。
好きなもの
音楽を聴き、そして演奏すること、そして本を読むことが好きです。
特に、「子どもの本」が好きです。絵本も好きですが、児童文学やヤングアダルトが特に好きな分野です。
ここでは、絵本に絞ってレビューを書いています。
ひとこと
会社員にもかかわらず、40を越えてから、保育士の資格を取得しました。将来は、もっと子どもに近い仕事をしようと思っています。子どもたちの笑い声や彼らの感性をいとおしく思います。そのような想いを私に伝えてくださった、新澤誠治さんと佐々木正美先生が大好きです。

はしのさんの声

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自信を持っておすすめしたい ぶたのイメージを完全に変えてしまった  投稿日:2010/10/01
ぶたのぶたじろうさん(8) ぶたのぶたじろうさんは、こわいみちにまよいこみました。
ぶたのぶたじろうさん(8) ぶたのぶたじろうさんは、こわいみちにまよいこみました。 作: 内田 麟太郎
絵: スズキ コージ

出版社: クレヨンハウス
「ぶたのぶたじろうさん」はシリーズだったのですね。この『こわいみちにまよいこみました。』が8冊目になるのですね。
今まで知らなかったなんて、なんてもったいないことでしょう。

表紙や裏表紙を見ると、色彩も豊かでコラージュなどもあって、いかにもスズキコージの世界なのですが、中身は一色です。でも安心してください。一色でもスズキワールドのパワーは衰えることはありません。
私のお気に入りの絵は、ぶたじろうさんが夜空を眺めている絵です。茶色なのに、夜空にいろいろな色の星がピカピカ輝いていて見えます。ぶたじろうさんがうっとりしてしまう気持ちがよくわかります。

それにしても、ぶたのぶたじろうさんは、なかなか肝がすわっていますね。こわい道もどんどん進んでいけるし、大雨で川に流されそうなサルのぼうやを助け、雪山に閉じ込められてもあわてない。
これまでの絵本の中のぶたさんのイメージを完全に変えてしまいました。

内田麟太郎さんとスズキコージさんが創り出すぶたじろうの世界、これからも楽しみです。
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ふつうだと思う ボブ・ディランの絵本!  投稿日:2010/10/01
はじまりの日
はじまりの日 作: ボブ・ディラン
絵: ポール・ロジャース
訳: アーサー・ビナード

出版社: 岩崎書店
ボブ・ディランの絵本があったとは知りませんでした。
ふと立ち寄ったファストフードのお店の棚に置いてあったのです。
表紙に描かれている大きなギターケースに魅かれ、手に取ったところ、なんとそれはボブ・ディランの絵本でした。

よく読んでみると、ボブ・ディランの『Forever Young』の歌詞に絵をつけたものでした。
May you stay forever young が 日本版のタイトル『はじまりの日』と訳されています。

ボブ・ディランが息子のことを思いながら作った歌です。読んでいると親の子どもに対するあたたかい視線やせつない気持ちが伝わってきます。

この絵本には、もう一つの楽しみ方があります。
絵を描いたポール・ロジャースは、歌詞にあわせて、一枚一枚の絵に、ボブ・ディランだけではなく、彼に影響を与えたであろう人物や出来事を表現しています。解説がついているので、ページをめくりめくりしながら、楽しんでください。ビートルズも登場していますよ。
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自信を持っておすすめしたい 読み返してこそ、味わいが伝わってきます  投稿日:2010/09/30
いけちゃんとぼく
いけちゃんとぼく 作・絵: 西原理恵子
出版社: KADOKAWA
決めつけてはいけませんが、大人向けの絵本です。
果たして絵本と呼んで良いものかどうかわかりませんが、そんなことは中身を読んでみればどうでも良いことだということがわかります。

読み始めは、いったい何がいいたいのか、いけちゃんが何者かがわからず、「なんなんだ、これは!?」と思いながら読まなければならないかもしれません。

しかし、最後まで読み進んだときに、はじめてこの絵本の意味がわかるのです。そしてまた最初から読み始めます。そうすると、いけちゃんの気持ちや、いけちゃんがしたことの意味がわかり始めます。
何度も読み返す度に、新たな発見や想いが現れます。

どうしても気になるのは、男の子が大学生になって恋をしたときのいけちゃんの気持ちです。どんな想いだったのか。その先の主人公の成長を知りたくはなかったのか、僕にはわからないのです。とてもせつなくなります。あなたは、どうしてだと思いますか。教えてください。
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自信を持っておすすめしたい こんなかくれ場所がほしい  投稿日:2010/09/25
スーザンのかくれんぼ
スーザンのかくれんぼ 作・絵: ルイス・スロボドキン
訳: 山主 敏子

出版社: 偕成社
大きなクモを見せようと追いかけてくる兄さんたちに、見つからないようにかくれるところを探しているスーザン。

ルイス・スロボドキンの絵はやさしく、そしてあたたかい。そして何より登場人物が良い人ばかり。みんなが、スーザンがかくれられそうな場所を教えてくれます。

そして、とうとう見つけたのがやなぎの木の下。誰もスーザンに気づかずとおり過ぎて行きます。
スーザンも初めのうちは見つかるのではないかとドキドキしていたと思うのですが、自分がいることに誰も気がつかないことがわかると、ドキドキがワクワクにかわり、口をおさえて笑いたいのを我慢していたのではないでしょうか。

こんなかくれ場所がほしいと、この絵本を読んだ子どもたちは思うでしょうね。誰も知らない、自分しか知らない、秘密の場所。
今の子どもたちにこそ、こんなステキな場所が必要なのではないかと思いながら読みました。

それにしても、今の子どもたちはやなぎの木を知っているでしょうか。
「やなぎの下には幽霊がいる」という話を知っていたら、怖くなって自分から出てきてしまうかもしれませんね。
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自信を持っておすすめしたい 遅れて出てくる鳩時計  投稿日:2010/09/25
ねぼすけはとどけい
ねぼすけはとどけい 作・絵: ルイス・スロボドキン
訳: くりやがわけいこ

出版社: 偕成社
「ああ、この絵はどこかで見たことがある。色遣いもとても似ている。」表紙を見ながらしばらく考えていましたが、やっとわかりました。そうなんです、『百まいのドレス』(岩波書店)と同じ画家さんだったのです。石井桃子さんの改訳新版が出たのが2006年、『ねぼすけはとどけい』の新装版が出たのが2007年。どちらも数十年の時を越え、新たに出版されました。とてもうれしいことです。

『ねぼすけはとどけい』は、123個もはと時計が壁にかかっている時計屋さんのお話です。想像できますか、123個のはと時計。時計が「ボン」と鳴ると、中にいる123羽のはとが飛び出してくるのです。
こんな時計屋さんが通学路にあったら、子どもたちは必ず寄り道して帰りますよね。「ボン」という瞬間を楽しみにして。

しかし、困ったことに1羽のはとだけ飛び出すのが少し遅れるのです。
この遅れて出てくるはと時計のために、時計屋さんは窮地に追い込まれます。それを子どもたちと一緒に時計屋さんは解決します。こんな風に声をかけあうことができる大人が街にいることは、子どもたちにとってとても幸せなことだと思います。

はとが遅れて飛び出してくる理由を知ったとき、この絵本の作者のやさしさとユーモア、そして子どもへのまなざしが伝わってきました。

テキストが少し長めなので、小さいお子さんの場合は大人が読んであげると良いと思います。
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自信を持っておすすめしたい サービス精神あふれた絵探し絵本です  投稿日:2010/09/25
どこどこどこ いってきまーす
どこどこどこ いってきまーす 作・絵: 長谷川 義史
出版社: ひかりのくに
『ウォーリーを探せ!』の日本版と言ったらきっと作者はもちろん、『どこどこどこ いってきまーす』を読んだ子どもたちに叱られそうです。

いろいろ好みはあると思いますが、『どこどこどこ いってきまーす』は、長谷川義史の世界が絵本全体に広がっていて、絵探しをしなくても、絵を見ているだけで楽しくなってしまう絵本です。
作者の画風を大胆で自由奔放と勝手に決めつけていた私は、よくここまで細かいところまで描き込むことができたなあと驚くばかりです。

その甲斐あってか、探しものを見つけるのは大変難しいです。探す場所も、遊園地、お風呂屋さん、お祭り、回転寿司屋さん、電車の中、おでんや等々、生活感あふれています。お風呂にタコがいたり、回転寿司ではハイヒールが回っていたり、おでん屋さんはボートがこげるほどの広さだったりとユーモアいっぱいです。電車内の吊広告にも注目です。

絵探しは、表紙や裏表紙にもあります。表の見返しと裏の見返しでは間違い探しができるようになっています。カバーのそででは、「だるまさんがころんだ」で動いた人をさがせるようになっています。なんてサービス精神にあふれた絵本なのでしょう。

大人だと途中で絵探しをあきらめてしまいそうですが、子どもたちならきっとテレビなんか忘れて根気良く探してくれるに違いありません。
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自信を持っておすすめしたい お父さんもお母さんも一緒に考えて下さい  投稿日:2010/09/25
ぼくがラーメンたべてるとき
ぼくがラーメンたべてるとき 作・絵: 長谷川 義史
出版社: 教育画劇
衝撃的でした。

表紙を見て、単純にラーメンが好きな男の子の話だと思っていました。しかし、絵本を開いてみると、見返しは暗い茶色や茶色などの縞模様で、その表紙とはまったく異なる色遣いに違和感を覚えました。なぜこんな見返しなのだろうかと。裏の見返しも同様でした。

「ぼくが ラーメン たべるとき、となりで ミケが あくびした。」からはじまり、男の子がラーメンをたべているときに、他の人たちが何をしているのか、どんどん出来事が重ねられていきます。それは、おとなりさんから、となりの町へ、そしてとなりの国へと広がっていきます。

次第に他の国の子どもたちの様子がわかってきます。赤ちゃんをおんぶしていたり、水をくんでいたり、牛を引いていたりと、日本の子どもたちとは違う環境におかれた子どもたちの姿が描かれます。

この絵本を子どもに読ませて、「ごはんを食べられない子どもだっているんだよ。」というような言葉で終わらせてほしくありません。子どもたちと一緒にお父さんやお母さんも「なぜ?」ということを考えて欲しいと思います。
できるならば、小学校の授業でクラスのみんなで話し合ってほしいと思います。小学高学年ならば、それができると思います。

この絵本を読んで、『クロッシング』という脱北をしようとする北朝鮮の少年を描いた韓国映画を思い出しました。この絵本と共通する点もあるので、この絵本に興味をもたれた大人の方は、ぜひご覧になってください。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 「ふつう」ってなに?  投稿日:2010/09/05
ふつうに学校にいくふつうの日
ふつうに学校にいくふつうの日 作: コリン・マクノートン
絵: きたむら さとし
訳: 柴田元幸

出版社: 小峰書店
これまでも、「きたむらさとし」さんの絵本を読んだことがあるのに、なぜか私は彼を外国人だと思っていました。
独特の色遣い(特に絵本全体を包み込むような青色)、街並み、登場する人物などから勝手に決めつけていたんですね。
彼がイギリスに住んでいることや原作者が外国人であることも、私が勘違いをした要因だと思います。
なんにせよ、彼がどこの国の人であろうと、その絵を一度見たら、忘れることはないでしょう。

『ふつうに学校にいくふつうの日』は、主人公の少年や彼をとりまく環境が「ふつう」であるということが強調されています。
「ふつう」ってどういう状態のことを言うのでしょうね。少年の「ふつう」と私の「ふつう」は同じなのでしょうか。

新任の先生のおかげで、少年はふつうじゃない世界を想像することを知ります。この先生のように、ちょっと手伝ってやれば、子どもたちは想像力を引き出すことができるのです。
実際、毎日の生活も良く見てみれば、「ふつう」なんてことは一つもないはずです。何事も「ふつう」ではないという心の目を、子どもたちにはしっかり開いて欲しいと思います。
大人たち、特に親や先生は、子どもたちの想像を促してやるのも壊してしまうのもできるのです。とても難しいことですが、大人の役割はとても重要だと改めて思った一冊でした。
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自信を持っておすすめしたい 正真正銘の職人  投稿日:2010/09/05
変わり者ピッポ
変わり者ピッポ 作: トレイシー・E・ファーン
絵: ポー・エストラーダ
訳: 片岡 しのぶ

出版社: 光村教育図書
誰も成し遂げたことがないことに挑んでいくピッポの姿勢が素敵です。

ライバルであるロレンツォと一緒に仕事をしなければならないことになり、名誉の半分が相手のものになると考え、かんしゃくを起こします。そんな人間らしさを見せながらも、自分が設計したドームの完成した姿を思い浮かべ、つまらないプライドではなく自分のアイデアを実現する方を選んだピッポは、自分の仕事に誇りをもつ正真正銘の職人でした。

ポー・エストラーダの描く絵は、細かいところまで書き込まれていて、人物の表情や街全体の景色、ドームを作っている場面、そして完成したドームがのった大聖堂の姿など見飽きることがありません。
お話とともに絵もじっくりと楽しんで欲しいと思います。
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自信を持っておすすめしたい 子ネコが「始末」されてしまう!  投稿日:2010/08/21
こちら動物のお医者さん(2) 子ネコききいっぱつ
こちら動物のお医者さん(2) 子ネコききいっぱつ 作: ルーシー・ダニエルズ
訳: 千葉 茂樹
絵: サカイ ノビー

出版社: ほるぷ出版
お友だちの家で産まれた6匹の子ネコたち。お友だちが引越しする前にもらい手が決まらなければ、子ネコたちが「始末」されると聞いて、マンディはもらい手を必死に探します。

かわいい子ネコの様子が文章と挿絵で心に伝わってくるので、マンディがどのように解決するのか、読んでいる自分も一緒に心配してしまいました。
動物を飼うということの責任の重さ、命あるものと暮らすということを改めて考えさせられました。

物語のなかで、アニマルセラピーが登場しています。老人たちが動物と触れ合うことで元気になる様子が描かれています。
こんなに簡単にもらい手が決まることは稀だと思いますが、飼い主のいない動物たちと、動物とふれあうことで元気になる人たちとを結びつける仕組みを作ることができたら良いですね。
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