本格的な「竹取物語」が、カエルのおかげですんなり読めました
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投稿日:2015/12/20 |
6歳と8歳のこどもたちと読みました。
古典の「竹取物語」の雰囲気をそのままに、省略して簡単にした内容でした。
作中の和歌の一部や、「不死の薬」を燃やした月に最も近い山が「ふじさん」になったというエピソードなど、普通の子供向けの「かぐや姫」にはないような内容まで丁寧描写に描写されています。
最近は冒険物ばかりを好む8歳の息子も、ドキドキした様子で魅了されていました。
古典の雰囲気があるので、文章だけでは難しくとっつきにくそうですが、登場人物が「カエル」の姿で表現されているので、すんなり絵本の世界に入り込んでいけました。
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母の愛を感じます。シリーズで一番好きな巻です。
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投稿日:2015/07/20 |
トガリ山のぼうけんシリーズ、第7巻。
トガリィが怪我をしてしまいます。
色々な動物や雲(たましい)に支えられて、身体や心に思いを巡らせながら怪我を乗り越えていきます。
根性論ではなく、周りの支えが心身の癒やしとなることが、ずっしりと感じられました。
子ども達も、弱音を吐かないトガリィに身が引き締まりつつ、緊張と安心を感じていたようです。
1巻で出てきたイワザルの息子が登場し、胸が締め付けられる思いでした。
おそらくトガリィのお母さんと思われる「たましい」や、子どもを亡くしたライチョウの思い…
私が母親だからでしょうか、心に響きました。
コノヨとアノヨの境を描いた話は多々ありますが、こんなに不思議で明るくかわいらしい魂の世界は、なかなか見たことがありません。
シロイ、クモノ モノ、ウエ ウエ ウエ
アオイ、ソラノ ラノ、シタ シタ シタ…
エコーのような雰囲気をどうやって読もうか苦心しましたが、娘はこの歌が気に入ってよく歌っています。
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まさに「絵本」!読み聞かせで「絵」に集中したい!
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投稿日:2015/07/20 |
オオカミのガブルくんが、おいしいチョコラボンボンを目指して冒険をする話です。
繊細かつダイナミックな絵が、とても魅力的です。
お話(文章)ありきの単なる「挿絵」ではなく、絵が中心で、それに言葉で説明を添えることでお話が完成するような印象を受けました。
まさに「絵」を「読む」本、「絵本」だと思います。
文章を読むと、絵に集中できないことが悔しいです。(私にも誰か読んでくれないかな…)
読み聞かせにぴったりでしょう。
文章を読む大人と、絵を楽しむ子供達の関係が完璧に成り立ち、心地よい読み聞かせの時間になりました。
ガブルくんの靴が脱げたり(また履いたり)、欠けたおつきさまが元に戻っていたりといった、絵だけで表現されている小ネタを見つけるのも楽しいです。
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シリーズの中では一番地味な展開
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投稿日:2015/07/17 |
トガリ山のぼうけんシリーズの2巻。
杉の木が背中に生えてしまった亀のおばあさんの話がメインです。
命をつなぐということや、亀のおばあさんの杉の子への思いなど、ほんわか暖かい1冊ですが、シリーズの中では一番地味な印象でした。
子どもは、カタツムリの「その子を食べるのなら、あたしをお食べ」が気に入って、時々真似をしています。
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夜の森は、まよい道
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投稿日:2015/07/17 |
トガリ山のぼうけんシリーズの4巻。
トガリィとテントは夜の森で道に迷ってしまいます。
同じく道に迷っている謎の敵役、「あいつ」の姿が見え隠れし、「あいつ」の人物像(?)がだんだんと明らかになってくるところに引き込まれました。
闇夜の中で、迷子になってイライラしたり川にのまれたりと、重苦しい展開が続きますが、後半でムササビと友達になり、最後にはいよいよ星空に飛び立ちます。
飛び立つまでの描写が丁寧で、ドキドキと気持ちが高揚して楽しかったです。
「なやみがあるんだ、ウロロは」とテントに指摘され、「え?おれ、べつに、おまえ」と動揺するムササビが可愛いです。
7歳の息子はすぐに恋の悩みだと気づきましたが、5歳の娘は???という様子でした。
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昼の虫、夜の虫、山のけもの、海のけもの…
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投稿日:2015/07/17 |
トガリ山のぼうけんシリーズ3巻。
色々な動物に出会いながらぼうけんが進んでいきます。それぞれの動物の役割や天命を感じるエピソードが印象的でした。
珍しく怒るテント。「わかってない。テントウムシは昼の虫、夜は飛ばない」
ヒキガエル 「山の鳥は山のもの。山のカエルは山のもの・・・・・・」
ヤマバト 「タカはおそうのがしごと。そしたら、にげるのがおれらのしごとでっぽ」
後半は雷と一緒に天に登る目指すキノコの行列や、ナメクジとの出会い。
ナメクジは嫌な感じですが、5巻で再会するときは、いい味出してます。
キノコの話は、ファンタジーすぎて、子供達には難しかったようです。
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みんなの悩み…心あたたまります
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投稿日:2015/07/17 |
トガリ山のぼうけんシリーズ第5巻。
動物たちが「ぬしさま」のもとで悩みを告白しあうことで、気持ちの糸がほぐれていきます。
しんみりと心あたたまる巻でした。
子どもたちには少し難しい話もあり、かみくだいて説明することもありました。
ネタバレになってしまうかもしれませんが、今まで出会ってきたある動物との再会があり、うれしかったです。
「あいつ」も悩みを相談しにやってきますが…やはり異色の存在でした。
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あいつの生い立ちに涙
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投稿日:2015/07/17 |
トガリ山のぼうけんシリーズ、第6巻。
適役「あいつ」が、生い立ちを語ります。
娘も息子も「かわいそう」と涙が止まりませんでした。
後半は、地底で怖いコウモリに囲まれます。
「モモタロコウモリ」が「かっこいい!」と評判でした。
強いヒーローキャラなどではなく、公平に話を聞いて正しく振る舞う姿を、子ども自らが「かっこいい」と評したのは、初めてのことだと思います。
そんな子供達の反応が見られて良かったです。
※この下、「あいつ」のネタバレ含みます↓↓↓
「食べない」という約束を破って襲いかかってきた「あいつ」に対し、子供達は「かわいそうだと思ったけど、もうかわいそうじゃない!食べないって言ったのに嘘ついてずるい!」とプンプン怒っていました。
でも、数日後、5歳の娘が「あいつはさ、いいネコじゃないけど、悪いっていうことでもないよ。ネコだし、普通なんだよ」と噛みしめるように言っていました。
あいつの色々な面をみてきたので情があり、嫌いにはなれないようです。
勧善懲悪の世界を越えて、色々考えているようでした。
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声に出して読むのがたのしい
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投稿日:2015/05/31 |
「ぼくのおふろ」などのシリーズに比べて、小さい子向けだと思いますが(2、3歳から楽しめそう)、5歳の娘も大喜びでした。
すべる部分が長い「すーーーーべりだい」
すべった後の平らな部分が長い「すべりだいーーーー」
まったく平らな「すべれない」(←大人受け)
絵がすごくて、「すーーーーべりだい」という長さがまさにイメージ通りに表現されています。
「だい〜ん」と飛んでしまうところなどは、絵の通りに表現できるよう、どうやって読もうかニヤニヤ考えて練習してしまいました。
子どもに読み聞かせる前に、一度読んで練習した方が良いと思います。
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分かる分かる
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投稿日:2015/05/31 |
なかなか眠れない夜、暗闇が気になってしまう気持ち、わかります。
冒頭で眠る準備をするフランシスに、「ああ、いいよ」「ええ、いいわ」と優しく答えるお父さんとお母さんに暖かい愛情を感じ、「眠れない…なんだか怖い」という気持ちも、安心して味わうことができます。
私も、こんな安心感で我が子を包みたいなと思いました。
最終的には、眠っているところを起こされたお父さんがついに苛立ちを見せますが、「たったいまねにいかなかったら どうなるかわかるかね?」「おしりをぶたれる?」「そのとおり!」とテンポのよいユーモアで苛立ちを抑えていて、そんなところもリアルな家族というか、人間味があってよかったです。
親としては、
「おおおとこが あたしを つかまえにくるの。ケーキたべてもいい?」
と、怖いと訴えながらもちゃっかりケーキをねだるフランシスに笑ってしまいました。
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