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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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新刊
あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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伴門陶汰

パパ・50代・愛知県、男の子21歳 女の子10歳

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自己紹介
息子が選んでくる(3冊までのルールで)絵本を、添い寝しながら読み聞かせしています。
僕の方が先に寝てしまい、どっちが読んでもらっているのかわからない時もありますし、児童書もそろそろどうだと言っても「絵がないからイヤ」という息子は、ひとり読みもしますが、まだまだ読んでもらう方が「好き」と言うので、「もういい」と言われるまでは続けてみようと思っています。
3歳くらいからずっと続いている習慣なので、どんなに眠くても、遅い時間になっても絵本を選ぼうとして、ママから叱られることも…。パパとしては嬉しい気持ちと、生活習慣をちゃんとつけさせないとと思う気持ちが半々。でもやっぱり絵本を選ぶ息子の様子を見ていると嬉しくなります。
好きなもの
子どもの笑顔が見える絵本・喉を鳴らす猫‥うンまい純米酒・惚れてまうおちょこ‥‥他にはおらんぞという置き物・衝動買いしたくなる絵‥‥‥盛り上がれるボードゲーム‥‥‥死ぬまでにもう一回行きたいトルコ‥‥‥‥1分に賭ける芸人魂レッドカーペッド‥‥‥‥‥
ひとこと
学生時代に読書感想文というものを、一度も提出した記憶がありません。どうやって切り抜けてきたのか、自分でも不思議なんですが、昔は本を読むということがなかったので、ましてや感想文なんて、どう書いたものか見当もつかないですが、息子の反応がよかった絵本や、自分の思い入れの深い作品は紹介したいと思うから不思議なものです。でも何から書いていいのか悩み、やはりまとまりがなく、読みにくい文章になってしまいます。それでも読んでくれた方がありましたらとても嬉しいです。

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伴門陶汰さんの声

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自信を持っておすすめしたい 気づいてくれると嬉しいな  投稿日:2008/06/27
ポッ・スットン
ポッ・スットン 作・絵: 野坂勇作
出版社: 福音館書店
「おてがみ おばあちゃんに とどけてね」
と、あす誕生日を迎えるあーちゃんが、ポストのおなかに手を
当ててお願いすると、その夜ポストが地面から抜け出て、
おばあちゃんの家におてがみを届けに向かいます。

坂道の途中でポストが身動き取れなくなると、次から次に
“だれか”が後ろから押して助けてくれます。

その“だれか”の意外性が僕には堪りませんが、4才の息子には
本当の“だれか”はまだわかっていない様子でした。

散歩の時息子が気づいて、一緒に共感できた時を想うと楽しくて
ニンマリしてしまいます。

まだポストを利用したことのない息子にとっては、いまだ不思議な
存在なのでしょうが、本当に歩くものだとは思っていないといい
ですが。

また、おばあちゃんの名前は“大木つね”と表札にあったので、
次の展開を期待してしまいましたが、単なる僕の深読みでしょうか。
ひょっとして夜空の星座に答えが隠されているってことは‥
ないかな。
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自信を持っておすすめしたい “紙芝居”風に読むと面白い  投稿日:2008/06/16
そんなことって、ある?
そんなことって、ある? 作: 奥田 継夫
絵: 西村 繁男

出版社: サンリード
「おばけでんしゃ」などの作家の西村繁男さんの絵は、
郷愁を誘いますし、背景の描写の中にもドラマがあったり、
小さな発見があったりするので楽しいです。

また時代背景はいつ頃でしょうか?文房具屋の貼り紙に
“入学祝いに万年筆”とか、スーパーの軒先に赤い公衆電話が
あったりととても懐かしい感じがします。

ある朝家族でジョギングをすることになり、お宮さんまで行って
帰ってくるという競争を始めたのですが、スタートした途端
おじいちゃんは友達を見つけて立ち話しを始めれば、
お父さんは横っ腹が痛いと脱落し、お母さんはスーパーへ買い物に
行っちゃう始末‥と、順調にトップをひた走るお兄ちゃんがやっぱり
一番なのかと思いきや‥。
ストーリーはとても単純で、読み聞かせするはなからオチが
見えてきたので、息子には「今誰が一番前?」とか「一番ビリは誰?」
という具合に“紙芝居”風に掛け合いしながら読むことにしました。

息子は脱落していく家族の様子を見ながらも考えて考えて、
「うんとね‥おじいちゃん!!」と満面の笑みで答えます。

また後半の、お兄ちゃんが連発する「ずるいぞ!」は息子のツボに
はまったようです。

可哀想だけどお兄ちゃん、一人だけで満開の桜を満喫できたんだから
良しとしますか。

この本は大勢で読み聞かせするとより盛り上がるのでないでしょうか。
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自信を持っておすすめしたい 飛び出してびっくり  投稿日:2008/06/16
はさみでじょきじょき
作: 久地良
出版社: (不明)
表紙の、主人公“みほちゃん”のいたずらな顔から、
何かやらかしてくれそうな期待感がいっぱいで、図書館で
見つけて思わず手にしてしまいました。

昭和51年発行と非常に古く(紙芝居ならもっと古いものも
ありそうですが)、まず変わっているのは、読み手側にある
今読んでいる場面の小さな絵が、手書きの簡単なイラストで、
一瞬手抜きかとも思ったのですが、この頃の作品はこういうもの
なのでしょうか。最近カラーに慣れているためか違和感を
感じました。

ストーリーは、はさみが大好きな“みほちゃん”が、
折り紙のいろんな色を丸く切り抜いて遊んでいると、
青色の折り紙がないことに気付きました。
「そうだ!えほんの中からきりぬこう!」と、
絵本の海のページの魚のいないところを切り抜くことにしました。

「えいっ!」

すると海のまん中から“ぞうさん”がのっそり出てきました。
びっくりした“さかなたち”も“ぞうさん”からも文句を言われた
“みほちゃん”。それならと、次のページのジャングルにいる
“ぞうさん”をジョキジョキ切ってしまいました。

すると今度はジャングルの中に突然“電車”が現れて、
運転手も乗客も“みほちゃん”に大ブーイングです。

という具合に絵本の中の世界はてんやわんやになってしまいます。
はたして“みほちゃん”は元通りにできるのでしょうか?

この紙芝居は勿論古いからでもありますが、大勢の人の手垢に
まみれとても汚れていました。(異臭さえ感じるほど‥苦笑)
でも、“裏を返せば”それだけ愛されてきた作品ということ
なんですよね。

ちょうど絵本もはさみや折り紙も大好きな息子にピッタリの
題材で、図書館に行くと何度も持ってくるお気に入りの紙芝居です。
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自信を持っておすすめしたい わたしの時はこうだった  投稿日:2008/06/16
紙芝居 さよならさんかく またきてしかく
紙芝居 さよならさんかく またきてしかく 作・絵: 高橋清一
出版社: 童心社
どこかで聞いたことや、歌ったことがあるような“おなじみの
しりとりうた”?です。

「♪さよなら さんかく またきて しかく〜♪」

「とうふは白い‥白いうさぎ、うさぎははねる、はねるはかえる‥」
という具合にリズミカルつながっていきます。

僕の幼い頃の“曖昧な”記憶では、全く知らなくもないけど、
どこかで歌ったこともあるような“こそばゆい”気分になりました。

全く初めて聞く息子ですが、すぐに“しりとりうた”に引き込まれて
「もう一回!」とせがまれました。

面白いのは、この紙芝居を始めるとわらわらと周りに居た知らない
子供もこちらに目を向けたり、集まってきた子もいたんです。
さすがに混ざってはきませんでしたが、大勢の子供に読むのには
向いている参加型紙芝居といえそうです。

もうひとつ嬉しいのはこの紙芝居、ストーリーが2つあるんです。
一粒で二度おいしいタイプなんです。
(始めにしっかり順番を入れ替えておかないと訳わからなくて
グダグダになりかねないので注意です‥笑)

最後のフレーズ「カラスが鳴くから帰〜ろ♪」というのもなかなか
いいですね。

この紙芝居を、ボランティアで読み聞かせをされている年配の方に
見てもらいましたら、「わたしの時はこうだった‥」と内容と
違った意見も出て、年代や暮した地域で色んな形に作り変えられた
のかなぁと面白く思えました。

さてあなたの子供時代はA、Bどちらのパターンでしたでしょうか。
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自信を持っておすすめしたい 降ってくるんです  投稿日:2008/05/25
ながれ星のよる
ながれ星のよる 作・絵: たむら しげる
出版社: 復刊ドットコム
表紙には“くじら”に乗った“ロボット”と“リンゴの木”が、
水平線の薄明りの中進んで行く、綺麗な絵が描かれています。

一見明け方かなぁと思えるのですが、時刻はこご8時前頃。
すりばち島へ“ながれ星”を見に行くところなのです。

“ロボット”と“リンゴの木”と“くじら”という共通項のなさそうな組合せが面白いです。

途中“ロボット”が“リンゴの木”と出会って、一緒に行こうと
土から引っこ抜いたところ、“リンゴの木”にちゃんと足がついているあたり、
読む人によってはナンセンスととるか、ファンタジーととるか分かれそうですね。

この2人、裏表紙ではシルエットですごくいい画になっているんです。
切り抜いて飾りたいくらい。

見せ場の“ながれ星”のシーンでは、
そろそろかなと思ってめくった次のページ、
まさに“降ってきた”瞬間は感動ものです。

宇宙の好きな“たむらしげる”さんの絵本には、夜を舞台に海やくじら、
ロボットや☆が飛んだりする冒険ファンタジーがよく描かれます。

“たむらしげる”ワールドを楽しむツボは、まさに“絵本のように”綺麗な絵を楽しむことと、
自分もストーリーの中に入って一緒に冒険して楽しんじゃうことだと思います。
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自信を持っておすすめしたい 5円玉の向こうの世界  投稿日:2008/05/25
ありとすいか
ありとすいか 作・絵: たむら しげる
出版社: ポプラ社
(一度読んだことのある絵本でも、その作家さんをより知ることで
後からその絵本を好きになることってありますよね。)

小さな“あり”が野原で見つけた“すいか”を、苦戦しながらも
巣に持ち帰るというストーリーで、一糸乱れず列をなして“すいか”を
運ぶ様子はシルクロードのように果てしなく壮大な感じさえあります。

また“すいか”を食べ終わった後の“へた”の使い道も見ものです。

ありの巣の内部を描いたページでは、各部屋の役割と担当“あり”の様子がまちまちで、
意外にも靴職人がいたり、虫めがねを使って料理するコックがいたりと
ほぉーとうならせる発見があって楽しいです。

とりわけ気になったのは“たからもの”と書かれた部屋にある
ビールの王冠と5円玉。

ビールの王冠は、絵本“めっきらもっきら どおん どん”でも
“たからもの”として扱われていたのを思い出しました。

また、5円玉は、“たむらしげる”さんが3歳の頃の記憶で
「5円玉の穴を通してみる向こうの世界は、現実の世界と違うようで
すごく不思議でした。」(月刊誌クーヨン 2003年9月号より)と語っていた
ことにつながっているようで、発見した時はうれしかったです。

この作品は’76年に、初めて出した絵本なんですね。
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自信を持っておすすめしたい 何度でも読み返してしまいます  投稿日:2008/05/23
おじさんのつえ
おじさんのつえ 作・絵: 五味 太郎
出版社: 岩崎書店
“五味太郎”さんの’77年の作品で、かなり初期のものだと思います。

正直最近まで“五味太郎”さんの絵本とは疎遠だったのですが、
絵本紹介を読んで面白そうだと思い、手に取りました。

“五味太郎”さんの絵はどのページを抜き出しても“画”になるところが
すごいところで、(僕は)とりわけこの絵本は色使いが豊富で、
グラデーションが効いているところも多く、丁寧に書き込まれた印象と、
初々しさを感じる作品に思えました。

おじさんが持つ“つえ”らしきものが、
ある時は“でんわ”になったり“そり”であったり、“てっぽう”になったりと、
奇想天外に変化して、子供も大人も読んだら「そうきたか」と唸ってしまうでしょう。
特にうちの息子は“そり”に乗って滑っちゃうところが
お気に入りのようです。

おじさんはいつのまにか森の動物とも仲良くなっていたりして、
ストーリーがあるようでないようで、どっから読んでもいいような
自由でゆる〜い空気が流れている感じが好きで、
何度でも読み返してしまう絵本です。

ところで“五味太郎”さんをイメージする色って、何でしょうか?
皆さん一緒でしょうか、はたまた人それぞれ違いますか?

僕の勝手なイメージですが、緑青色や青竹色、ピーコックグリーン、マラカイトグリーンといった
緑系統を見ると、すぐに“五味太郎”を感じてしまいます。
それだけインパクトのある個性を持った作家さんなんですね。すばらしいです。
もう僕の中にしっかりと根付いてしまっているようです。
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自信を持っておすすめしたい 子供受けはバッチリです  投稿日:2008/05/23
いいな いいな この おうち
いいな いいな この おうち 作: 軽部武宏
出版社: 小学館
1刷発行しただけで増刷の予定もないらしく、手に入らないかもと
聞いていたのですが、なんとか取り寄せてもらうことができました。

絵本の中には、あったら楽しいけど、ありえない“おうち”がいっぱい出てきます。

(この家々の設計は自由すぎて建築不可能かと思いますが)
一級建築士免許を持つと書いてある作家 軽部さんと同じ名前の、
“おうち”の気ぐるみを着たレポーターが、次から次へと
へんてこりんな“おうち”を紹介していきます。
二件紹介しては「どっちがいい?」と聞かれても、
まさに究極の選択といったシュールな家ばかりでちょっと困りますが、
子供とあっちかな、強いて言えばこっちかなと
読み進められる楽しい絵本になっています。

僕は最後の二件、“おいしい”おうちと、“嬉しい”おうちなら大歓迎ですね。

軽部くんは いつかまた と言って去っていきましたが、
第二弾が出たら是非欲しいです。

うちに限らず、子供受けはバッチリする絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 噴き出しちゃいました  投稿日:2008/05/23
みんな びっくり
みんな びっくり 作: 長 新太
出版社: こぐま社
こぐま社といえば、赤ちゃん向けの絵本が多い中で、
大人も子供以上に楽しめる絵本です。

配色は“長新太”さんらしい黄色と橙色に相まって、
青色が反発するように目に飛び込んでくるのが印象的です。

“いたずらこざる”が“ぞう”のおしりに落書きしたから、
次から次に動物たちがびっくりしていく様と対照的に、
向き合う落書きが無表情なのが笑えます。

おしりの度アップのページでは思わず噴出しちゃいました。

また、落書きされてるとはつゆ知らず、水に顔を映して見る
“ぞう”の仕草がいじらしくて、僕の一番好きなページです。

“さかな”が驚いて水から飛び上がっているところはマンガかとも思えるのですが、
決してチープな感じではなく“長さん”ならではの世界なんですよね。
(絵本界のピカソなんて言ったらそれこそ表現がチープでしょうか。)

ところで作家さんはたいがいフルネームで呼ばれることが多いと
思うのですが、“長新太”さんは“長さん”で通ってしまうところも、
やっぱり多くの人の心に溶け込んでいる証拠なんだなと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 一度でいいから行ってみたいけど  投稿日:2008/05/22
めっきらもっきらどおんどん
めっきらもっきらどおんどん 作: 長谷川 摂子
絵: ふりや なな

出版社: 福音館書店
(絵本紹介の上での)度アップで描き出された3人組は、
お世辞にもカワイイと思えないけれど、
どうも気になって直に見てみたいと購入することにしました。

3人組の印象は読む前とは違い、子供のように純粋で屈託のない笑い顔で、
読むほどに愛着さえ湧いてきました。

絵本の構成も、今まで出会ったことがない世界観ですが、
違和感なく自然と引き込まれて読み進むことができました。

絵もはみ出さんばかりの大迫力な所もありつつ、細かい描写もあって、
自分の中での新しいカテゴリーが出来たように感じて大満足しました。

息子への読み聞かせでは、3人組の声色をへんてこりんに使い分けて読んであげると、
すぐに気に入って何度でも持って来るようになりました。

なかでもドモり気味でおっとりした“おたからまんちん”は
我ながらうまいことハマッたなと思いました。

表紙の暗く怪しい雰囲気とは対照に、穴の中はとっても色鮮やかな、
喜と楽にあふれた異世界で、一度でいいから行ってみたいと思わされる反面、
これはきっと傷心した子供が作り上げた幻想の世界であり、
大人は受け入れてもらえないんだろうなぁと感じました。

違う意味では、この絵本をきっかけに我が家の絵本棚には確実に
“降矢なな”ワールドが広がっておりますが。
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