![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
もし、自分がすごくちっちゃな生き物だったらこんな事考えるのかな…。 「小さい生き物が大きくて、大きい生き物が小さい世界だったら、 こわいものはなくなるよ。」 確かにそうかもしれない。 小さいから怖がらずに助かっているミミズや、小さいから可愛いと思っているリスが、 もし自分の何倍もの大きさになっちゃったら…絶対やだ!
タイトルを読んだだけで、もうこんなに色々考え始めちゃって(笑)。 すでに惹きこまれてますね。
絵本では、小さなネズミが想像をふくらませていきます。 いつも追いかけてくるネコだって、 ぼくが大きくなったら、きっとちぢみあがるだけだろう。 もし、ガチョウが大きくなったら? チョウが大きくなったら…昆虫採集をしている探険家はどうする? イモムシが大きくなったら…キツツキはどんな顔をする?
次々に登場する、大きくなった生き物たちの堂々としてること! そして小さくなった生き物たちの弱々しいこと…。 特に表情が変わっている訳でもないのに、対面した時の気持ちが手に取るように伝わってきます。 それが温かく優しい色彩の絵で描かれているから、本当に奇妙。 当たり前って思っていたことが、当たり前じゃなくなるだけで、 世界はこんなに大きく変わっちゃうんですね!! ページをめくっていくだけで盛り上がりそうな、楽しいドイツの絵本です。 それにしても大きくなったミミズ…今夜あたり夢に出てきそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
大きなネズミと小さなネコ、大きな子ヒツジと小さなオオカミ、大きなミミズ(!!)と小さなニワトリ。ネコにおびえるネズミが、「もし、小さい生きものが大きくなったらさ……」と次々に想像します。あたたかみのあるタッチで描かれる生きものたちは迫力満点。めくってびっくり、楽しいドイツの絵本です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
変わったタイトルに惹かれ、手に取りました。
タイトルの通り、いろんなものをあべこべに想像するお話です。
大きくなったものと小さくなったものの対比が繰り返され、不思議な世界が続きます。ハエやいもむしまで大きくなる場面は、すごい迫力でした。
「もし小さいのが大きくなったらって、かんがえるだけでゆうきがでるね」という語りかけが素敵。
大勢への読み聞かせでも盛り上がると思います。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)
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