離れている大切な人に会いたい! その気持ちがたっぷり描かれた作品です。
主人公は会いたい人と遠く離れてくらしています。手紙を書いたり、電話をしたり、ビデオ通話をしたり、さまざまな方法で思いを伝え合いますが、直接会いたい気持ちは強くなるばかり。
どれだけ離れてくらしていても、相手を大切に思う気持ちは変わらない。主人公のいるこっち側と、会いたい人がいる離れた場所とを、絵本のなかにちりばめられた窓あきのしかけがつなぐ、切なくやさしい、宝物のような1冊です。
絵を描いたスージー・リーは、2022年国際アンデルセン賞・画家賞を受賞しています。
会いたい人との距離感を、すぐ近くに感じさせる不思議な穴あき絵本です。
会いたいのはおばあちゃんでしょうか。
おばあちゃんも会いたがっていて、とても遠いところにいます。
でも、絵本だとページの向こうだったりするのですね。
遊び心たっぷりで、気持ちのこもった絵本です。
一見どのような効果がプラスになるのか分からないマジックを読み解いていくのも面白いです。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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