![内容紹介](/images/shoukai_naiyou.gif)
北海道の原生林の奥深くにわずかに生存する先住民族ニングル。彼らは生命の木とともに生き、その寿命は数百年にもわたる…。本書は、生き方の中心軸を失った人々へのニングルからのメッセージ。著者初の童話作品。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
倉本 聡さんの初めての童話です
北海道の十勝岳の奥に住む 先住民 ニングル(小さなヒト)のお話です
ニングルからみて 人間はどう見えるのかが書かれています
えっ?と考えさせられるものばかりでした
太陽(人間が作った電気のこと)
お札 (人間はお金を貯めていること) 「お金を貯めて食料にするのか?」
「喰えんものをどうしてためこむんだ?」
ニングルの会話が おかしく ニンマリしました
文字を持つ人間 ニングルは「文字を持たなくても 一度聞けば全部覚えている」
土地を持つ人間「人間は個人で土地を持つらしい。 所有する
自分の持ち物にする」
時間に追われて生活している人間たち
高速道路を造り 速く移動する 車がたくさん走る
「急ぐと人間は幸せになるのか」(なんだか 考えさせられます)
ニングル達は とても長生きで 長(おさ)は二百八十三歳
そして 「命の木」をそれぞれ持っていて生まれた時 木を植えその木と一緒に成長するんです
それでも 命の木が枯れて朽ちても そこから 別の命が出るんです(だから 涙を流して 悲しまなくてもいい)
昔 人間は畑を増やそうと6万本の木を全部伐ってしまった
その時に 六万人のニングルが死にました(ニングルは 森の奥に入り 姿を見せなくなりました)
人間の生き方 このお話で 警鐘を鳴らされているように思いました
子ども達にもこのお話を読んであげたいと思いました
{世の中がどんどん進歩しても 純粋な者たちの心の中には 人間本来のDNAがまだしっかりと息づいている筈ですから}
倉本 聡さんの 言葉より (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
|