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
夏祭りで綱渡りを失敗した軽技師は、医者と山伏を巻き添えに地獄に落ちてしまいます。三人が地獄で見たものは…。お盆に祖霊を迎えて供養する由来話。
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タイトルと絵を見て「?」と思ったのですが、お盆に由来するお話と知って得心しました。
『じごくのそうべえ』はお盆のお話だったのですね。
メンバー構成についても、「そうべえ」シリーズが3人だったり、4人だったりする由来が、『じごくへいった三人』のアレンジであることもわかりました。
『…そうべえ』がエンターテイメントであるのに対して、『…三人』は破天荒でありながら、由来話としての落ち着きを見せています。
とはいえ、地獄の話であり、軽業師が主人公ですから描き方は迫力満点。(ひょっとしたら、田島征彦さんの上を行っているかも知れません)
おもしろおかしくではなく、迫力を感じる作品かも知れません。
比較すると多少堅さはあるかも知れませんが、語りが標準語なので話しやすい。
読んで得した感が残りました。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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