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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
むかしむかし、ジャガーがたいせつな火をひとり占めしていました。どんなに頼んでもジャガーは火を分けてくれません。万策尽きて、困り果てた動物たちのなかから「ぼくがいくよ」とウサギが名乗り出て……。アルゼンチン北部の少数民族ウィチーに伝わる、助け合って生きることの知恵と勇気のお話をユーモラスにいきいきと描く。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
アルゼンチン、ウィチーのおはなし、と副題にあります。
グランチャコと呼ばれる、乾燥したサバナ気候の草原地帯に住むウィチーの人々に伝わるお話だそう。
大切な火を独り占めしていたジャガー。
他の動物たちが知恵を出し合い、その火を盗もうとするのですね。
オオアリクイ、アルマジロ、ツコツコ、カピバラなど、珍しい動物のラインナップが愉快です。
最後のウサギも、あと一歩で失敗。
ところが、案外大団円というのがなんとも。
ツコツコの鼻がぺちゃんこであること、ジャガーの足の裏が黒いこと、
(この地方の)ウサギの喉の毛が白いことの由来というのも興味深いです。
木の中に火が入り込んだという発想も、なるほど。
昔話らしいダイナミックさを堪能できました。 (レイラさん 50代・ママ )
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