![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
『ウラパン・オコサ』『へんしーん』などの作者、谷川晃一によるユーモアたっぷりな言葉遊び絵本の登場です。 「オカのカオ」という不思議な響きの題名だけを聞くと「?」となってしまいますが、 表紙のちょっとヘンテコな顔二つを見比べてみると・・・納得! 更に続くのは「ダルマはマルダ」「ミルクとクルミ」「ダンスはスンダ」・・・。 頭の固い大人のあなたもさすがにわかりましたよね。 サカサ言葉とサカサ絵。 左の絵と右の絵はさかさまなのです。さかさになっているけど、どちらも絵になっているのです。 こういう遊びって子どもは大好き!懐かしいですよね。
それにしても、谷川さんの言葉のチョイスとサカサ絵は本当に個性的。 「ああ、なるほどね。」 なんて、すんなりいかないところがミソ。 この独特な響きの言葉と、奇想天外な絵を読み解こうとしているうちに、 谷川ワールドがじわじわとクセになっていってしまうのです。 個人的には、サカサ絵を部屋に飾りたくなってきました。 じーっと眺めて味わいたくなる絵ですね、これは。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
サカサあそびであそぼう!カバのバカ、ダルマはマルダ、ミルクとクルミ、ダンスはスンダ…。 上から読んでも下から読んでも同じさかさ言葉と、ユニークなさかさ絵の見事なコラボレーションをお楽しみください。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
『オカのカオ』は、谷川晃一さんが手がけた逆さ絵の絵本です。谷川晃一さんは画家、エッセイスト、美術評論家、そして絵本作家としても知られる人物で、その作品には深い感性と遊び心が込められています。残念ながら2024年3月に亡くなられているようですが、この絵本はユニークで楽しい一冊です。
絵本を開くと、まずその特徴的な逆さ絵に驚かされます。ページを回すと、同じ絵が逆さになることで、全く違ったものに見えるという仕掛けが施されています。子どもたちは、この逆さ絵の面白さに夢中になり、何度も絵本を回しては笑いながら楽しんでいました。ページをめくる度に新しい発見があり、子どもたちの好奇心を存分に引き出してくれます。
谷川晃一さんならではの独創的なアプローチと、視覚的な遊びが詰まったこの絵本は、ただ読むだけでなく、子どもたちが絵本と遊びながら学ぶことができる素晴らしい作品です。逆さ絵を通じて、視点を変えることの面白さや、物事を新しい角度で見ることの楽しさを教えてくれます。子どもたちの笑顔が絶えない、心温まる時間を提供してくれる絵本です。
谷川晃一さんの死去後も、彼の絵本はその豊かな感性と共に、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。この絵本も、その一つとして、未来の世代に語り継がれていく価値のある作品だと思います。 (マドレーヌさんさん 30代・ママ 男の子7歳)
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