![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
おとぎ話とさがし絵。よく慣れ親しんできた2つのものが1つに合体して、ワクワクする絵本になりました!
見開きで描かれる物語の世界は、おはなしを知っている子なら「あのシーンだ!」とすぐにわかるでしょうし、知らない場合は、次のページの物語を読めばOK! 絵さがしだけでも楽しめますが、物語を知っておくと「この鬼はあのシーンのことかな?」とおはなしとリンクさせて楽しむことができます。
掲載されているおとぎ話は「ジャックと豆の木」、「シンデレラ」、「うらしまたろう」、「ヘンゼルとグレーテル」、「ラプンツェル」、「いばらひめ」、「ももたろう」の全7話です。建築家の視点と精緻なタッチ。断面図のように描かれたシーンはどれも印象的なものばかりなのですが、個人的には桃太郎が攻め入ってきたことにまだ気がづいていない鬼の大将の豪快な笑い顔が忘れられません。
私が子どもの頃にはあまり知られていなかったラプンツェルも、今や人気の物語。当然息子も全部知っているかと思いきや、「ヘンゼルとグレーテルって何?いばらひめって何?」とのこと。確かに、読み聞かせた覚えがないかも……。自分の趣味に偏ったものばかり読ませていたことを反省し、どちらもおもしろいから読んでみてとオススメしてみることに。すると「ヘンゼルとグレーテル」ではお菓子の家に夢中になり、「いばらひめ」では見開きいっぱいに描かれた眠る人たちに驚いていました。長い間読まれ続けているおとぎ話には、いつの時代の子どもたちをも惹きつける魅力があるんだなあと改めてしみじみ思いました。
細部まで描かれているので、「さがしてみよう」に書かれていないものまで探したくなります。子どもとお題を出し合って探してみるなど、色々な楽しみ方をぜひ見つけてみてくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
建築家の視点と精緻なタッチで、リアリティのあるおとぎばなしの世界が再現できる絵本作家による作品。『シンデレラ』や『ジャックとまめのき』等、有名な七つのおとぎばなしを、建築物を中心に精緻に再現展開。ストーリーも掲載しているので、知らないお子さまでも楽しめますし、探し絵もできるので、字がわからない小さなお子さまでも楽しむことができます!
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
建築家でもある青山邦彦さんがおとぎ話を描くとこうなるのですね。
ジャックと豆の木、シンデレラ、うらしまたろう、ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、いばらひめ、ももたろう。
まずは、それぞれのおはなしに登場する建物が描かれ、
物語の数場面が同時に描かれているので、それを探す趣向です。
次のページでは、きちんとお話も収められ、探すアイテムが提示されます。
もちろん、画面には多くのサブストーリーも描かれているので、
そこもしっかりチェックしたいです。
注目は、やはり、建物の断面図。
こうやって俯瞰させるのか、とびっくりです。
さらには、鍛冶場などの描写も意外に本格的です。
個人的には、ラプンチェルの意味を再確認でき、よかったです。
小学生くらいから、おとぎ話のまとめとしても。 (レイラさん 50代・ママ )
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