![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
「世の中は、〈こども〉と〈もとこども〉でできている」
ぼくのおじいちゃん、わたしのママ、はたまたむかいのおねえちゃん。 先生だったり、看護師だったり、はたまた大工をやってたり。 今はいろいろ、でももっとむかしは、みーんなみんな―
〈もとこども〉!
元パイロットのおじいちゃんはかつて、空にあこがれる〈もとこども〉。 お化粧しているおねえさんはかつて、おしゃれが大好きな〈もとこども〉。 ニワトリやチョウや、強そうなトラも!? やっぱりみんな、〈もとこども〉!
子どもたちと一緒に、よちよち歩くヒヨコや、足の生えた小さなおたまじゃくしの描かれた、可愛い表紙が目を引く一冊。 今はりっぱなおとなでも、だれもに実は子ども時代がありました。 色鉛筆のあたたかな色彩で描かれるたくさんの〈もとこども〉たちを通じて、そんな当たり前だけどあまり考えなかったことを、想像させてくれる作品です。 子どもにとっては特に、身の回りのおとなたちに子どものころがあったと想像するのは、むずかしいことかもしれません。
身の回りのおとなが、どんな〈もとこども〉だったのか。 そして今こどもの自分は、将来どんなおとなになっていくのか。 この作品を通して、そんなことに思いをはせ、親子でお話をしてみるのはいかがでしょう。
(堀井拓馬 小説家)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
"よのなかは〈こども〉と〈もと こども〉でできている! おとなになることが楽しみになる絵本。
年をとったおじいさんやおばあさんが、かつて生き生きと仕事をしていたこと、お父さんもお母さんも、どんな大人もみんな、もと子どもだったこと、動物も昆虫もみんな子どもだったこと……。そんな当たり前のことに初めて気がついた子どもの驚きと、「いまこども」の自分が、将来何になろうかと夢を大きく広げる様子をイメージ豊かに描いた絵本!
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
元・子供!!
この表現に「うわぁ、やられたぁぁ!!」という衝撃を受けました。
そうなんだよね。
大人=元・子供、なんだよね。
大人は、なにも、最初から大人だったわけじゃない。
子供時代を経て、大人になったんだと
あらためて気づかされた感じです。
だからそこ、子供は、発展途上の「もうすぐ大人」なんだよね。
どんな大人にもなれる可能性がある。
少ない言葉で何度も突き付けられる感じが
なかなか奥深い本です。 (やこちんさん 40代・ママ 女の子12歳)
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