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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
子どものつるがつるの一家のなかまとして受けいれられていく表題作のほか「かものゆうじょう」「イタチのまち」の3話を収める。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
このお話に登場する鶴達は、自分の事や家族の事に精一杯で、
他の者には見向きもしないものとして描かれています。
他の者に情をかけていては、
厳しい自然を生き抜くことは出来ないのかもしれませんが、
一人ぼっちの鶴をはじき出す様子は、
余裕がなく、また他を思い遣る事の出来ない人間達を表現しているのではないかと思いました。
そして最後に仲間に入れてくれる鶴の一家は、
お父さん鶴が悠然としており、
勇気と強さを兼ね備え、
慈悲深い心もある。
そんなお父さん鶴に愛され、守られて生きているお母さん鶴、子供鶴達は、
お父さん鶴の姿を日々見ているので、
心に余裕があり、思い遣りもある。
大人の姿を見て、それを真似て子供が成長するのであれば、
大人として、親として、学ぶべき姿がどちらであるのかは、
言わずもがなの事。
子供向けのお話かもしれませんが、
大人が読んでもいろいろと考えさせられるお話でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子6歳)
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