さあ、うろおぼえ一家のお話も3回目。おとうさんにおかあさん、お兄さんに弟と妹。家族揃って、みんな何もかもが「うろおぼえ」。そんな彼らがやっと思い出したのは、今日は「休日」だってこと。
「せっかくだから、どこかに出かけようか」 「そうしよう!」
大丈夫でしょうか。うろおぼえ一家のファンであればあるほど心配になってしまう決心です。でも、今回はちょっと様子が違います。何しろお父さんが最近はまっているのは「メモ刑事」。一家は一日の計画をメモをして、それを持って出かけたのです。これならきっと……。
マイペースで人の好いうろおぼえ一家。なんでもすぐに忘れちゃうけど、出会った人に対する親切はいつだって忘れません。計画通りにはならなくても、まわりのみんなが笑顔になっていくのです。でも今回は、メモがあります。メモがあれば一家は最強なはず!? いつもと違って、計画通りに動くうろおぼえ一家を見ることになるのでしょうか。
何が起きるか想像もつかないのが、このシリーズの最大の魅力。読み終わってみれば、きっとまたこの一家が大好きになっているはず、ということだけお伝えてしておきますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
うろおぼえ一家のお父さんがはまっているもの。それは「メモ刑事」です。 おおいに影響されて、休日に一家揃ってその日の計画をメモして出かけることに。 行く先々で困っているひとびとに出会い、知らず知らずそのメモは目的と外れて大活躍…⁉︎
編集者コメント うろおぼえの多いうろおぼえ一家にとって、必要だったけれど無縁だった「メモ」。 お父さんが「メモ刑事」というキャラクターにはまったことにより、真似をしてメモを活用することになります。 でもそこはやはり一家のこと。本来の使い方からどんどん外れてゆきます。 それは不幸なことでしょうか。いえいえ、「うろおぼえ一家」は、全く意識せずにひと助けをすることになるのでした。 どこまでもマイペースで愛すべき存在は健在です。
さすが、またやってくれました、この一家。
最初の「持っていた紙」を紙飛行機にして使って、人助けをしたシーンからイヤな予感がしました。
その紙って、渡しちゃって大丈夫なやつなの?
さっき、どこ行くかわからなくならないようにメモするって言ってなかった?
でも次のページで、他の家族も同じメモを持っていることがわかって、なんだ、他の人も持っているんなら、安心だね。と読み進めていきました。
結果、だいじょうぶじゃなかった(笑)。
(最終的には、思わぬ形で軟着陸しましたが)
やっぱり、このシリーズ大好きです。
職場にも新着で入った本なので、子供たちにもおすすめアピールします。 (だっこらっこさん 40代・せんせい 女の子9歳)
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